權化ごんげ)” の例文
新字:権化
と云ふのは、渠が公を友人間に推稱するのは時代思想の權化ごんげであつて、而もそれが義雄自身に屬してゐると思ふからである。
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
(一)の神佛しんぶつはまとものものもあるが、異形いげうのものもおほい。そして神佛しんぶつ往々わう/\種々しゆ/″\變相へんさうするからこれわかつて正體しやうたい權化ごんげの二とすることが出來できる。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
障子しやうじかして、たゝみおよ半疊はんでふばかりの細長ほそなが七輪しちりんに、いつつづゝした眞白まつしろ串團子くしだんごを、大福帳だいふくちやう權化ごんげした算盤そろばんごとくずらりとならべて、眞赤まつかを、四角しかく團扇うちはで、ばた/\ばた
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
勝と力の權化ごんげなり
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
これ權化ごんげして千しゆ萬樣ばんやう變化へんくわこゝろみる。ガネーシヤすなは聖天樣せうてんさま人身じんしん象頭ざうづで、惡神あくしん魔羅まら隨分ずゐぶんおもつた不可思議ふかしぎ相貌さうぼうものばかりである。埃及えじぷとのスフインクスは獅身ししん人頭じんとうである。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
(一)神佛しんぶつ正體しやうたい權化ごんげ
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)