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横柄
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わうへい
ふりがな文庫
“
横柄
(
わうへい
)” の例文
もともと天下を我家と心得て
居
(
ゐ
)
る
和上
(
わじやう
)
は岡崎の土地などを眼中に置いて居ない所から、在所の者に対して
横柄
(
わうへい
)
な
態度
(
たいど
)
も有つたに違ひ無い。
蓬生
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
「さうね、母さま、でも母さまは……さうね、いゝことよ。」とピアノの腰掛にかけたまゝ此方を向き乍ら、ブランシュの
横柄
(
わうへい
)
な聲が聞えた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
取
(
とら
)
ず
聢
(
しか
)
と
返答
(
へんたふ
)
致すべしとさも
横柄
(
わうへい
)
に
述
(
のべ
)
けるに兩人再び驚きしが大膳は聲を
勵
(
はげま
)
し汝天下の
御落胤
(
ごらくいん
)
などとあられもなき
僞
(
いつは
)
りを述べ我々を
欺
(
あざ
)
むき此場を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
渠はこちらのそばを二三席過ぎたところの、通り道がはの席を占める爲め、窓ぎはの客と肱かけの間に、でツぷりしたからだを
横柄
(
わうへい
)
に割り込んだ。
泡鳴五部作:05 憑き物
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
だが、一貫して現はれてゐるのは、小柄の者がさうである場合特に目立つ、そして見る者の咽喉のあたりを
痒
(
かゆ
)
くさせるやうな、あの
横柄
(
わうへい
)
さであつた。
医師高間房一氏
(新字旧仮名)
/
田畑修一郎
(著)
▼ もっと見る
伴天連
(
ばてれん
)
、さあ、婚礼はわたしがさせても
好
(
い
)
いが、——何しろ
阿蘭陀
(
オランダ
)
生れだけに、あの女の
横柄
(
わうへい
)
なのは評判だからね。
長崎小品
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
この男の
横柄
(
わうへい
)
な口癖を、私はあまり好いてゐなかつたので、返事もしずに、黙つて寝た振りを続けてゐた。
大凶の籤
(新字旧仮名)
/
武田麟太郎
(著)
(
見
(
み
)
て
貰
(
もれ
)
えたいものがあるで、
最
(
も
)
う
直
(
ぢき
)
ぢやぞ。)と、
首
(
くび
)
をぐたりと
遣
(
や
)
りながら、
横柄
(
わうへい
)
に
言
(
い
)
ふ。
人魚の祠
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
香雲は相變らず
横柄
(
わうへい
)
に
頷
(
うなづ
)
いてゐたが、やがて、「天南といふものが先生のお世話になつて居りますさうで、あれはわしの長男ですから、寺を相續する身分ぢやで、一應お歸しを願ひたい。」
ごりがん
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
そして、「下のものに
横柄
(
わうへい
)
で、上のものにぺこ/\する間は、あの人もまだ第一流にはなれません、ね」と云つた。
泡鳴五部作:03 放浪
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
「どうしたと云ふのです。」と
横柄
(
わうへい
)
な別の聲が
訊
(
き
)
いた。さうして、リード夫人が、帽子のレイス飾を廣く
飜
(
ひるがへ
)
しながら、激しく衣擦れの音を立てゝ、廊下傳ひにやつて來た。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
ば一先
外
(
はづ
)
させ申べしとて兩人は急に
袴
(
はかま
)
羽織
(
はおり
)
にて彼旅館へ
赴
(
おもむ
)
き中の口に案内を
乞
(
こは
)
ば此時取次の役人は藤代要人成しが如何にも
横柄
(
わうへい
)
に何用にやと問ば庄藏三郎兵衞の兩人は手を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
わしはかういふものぢやがと、古帳面の端を切つて拵へて來た「願念寺住職橋川隆法」と、大きく書いた手札を渡すと、「文人畫の香雲はわしぢやが、まア上りたまへ。」と、
横柄
(
わうへい
)
なことを言つた。
ごりがん
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
「お前は何を考へてゐるのだ。」と、
横柄
(
わうへい
)
に言葉をかけました。
杜子春
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
新公は
横柄
(
わうへい
)
に云ひ放つた。
お富の貞操
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
着
(
つけ
)
出來
(
いできた
)
り申けるは町奉行大岡越前守公用人平石次右衞門と申は
其方
(
そのはう
)
なるか拙者は天一坊樣
重役
(
ぢうやく
)
山内伊賀亮なり未だ大岡には對面せねど
勤役中
(
きんやくちう
)
太儀
(
たいぎ
)
と然も
横柄
(
わうへい
)
の言葉なり平石次右衞門は平伏し御意の
通
(
とほ
)
り大岡が使者平石次右衞門に候天一坊樣
益々
(
ます/\
)
御機嫌能く恐悦に存じ奉つり候大岡
參上
(
さんじやう
)
し以て申上べき處當八山は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
横
常用漢字
小3
部首:⽊
15画
柄
常用漢字
中学
部首:⽊
9画
“横柄”で始まる語句
横柄子
横柄面
横柄顔