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森影
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もりかげ
ふりがな文庫
“
森影
(
もりかげ
)” の例文
太陽
(
たいよう
)
は、
東
(
ひがし
)
から
出
(
で
)
て、
西
(
にし
)
に
沈
(
しず
)
みました。けれど、あの
黒
(
くろ
)
い
森影
(
もりかげ
)
から
上
(
あ
)
がって、あの
高
(
たか
)
い
雲
(
くも
)
の
光
(
ひか
)
る
山
(
やま
)
のかなたに
沈
(
しず
)
むのではありませんでした。
山へ帰りゆく父
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
三郎
(
さぶろう
)
は、
怪
(
あや
)
しんで、
四辺
(
あたり
)
を
見
(
み
)
まわしましたけれど、
空色
(
そらいろ
)
の
着物
(
きもの
)
をきた
少年
(
しょうねん
)
の
姿
(
すがた
)
はどこにもなかったのです。
三郎
(
さぶろう
)
は、
森影
(
もりかげ
)
を
目
(
め
)
あてに、その
日
(
ひ
)
は
家
(
うち
)
へ
帰
(
かえ
)
りました。
空色の着物をきた子供
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
先
(
さき
)
のとがった
森影
(
もりかげ
)
が、まぶしい
日
(
ひ
)
の
光
(
ひかり
)
に
霞
(
かす
)
んでいて、
遠
(
とお
)
くの
地平線
(
ちへいせん
)
には、
白
(
しろ
)
い
雲
(
くも
)
が
頭
(
あたま
)
をもたげていました。
白い雲
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
夜
(
よる
)
の
空
(
そら
)
は、ぬぐったガラスのように、うるおいを
含
(
ふく
)
んでいました。
月
(
つき
)
がまんまるく
空
(
そら
)
に
上
(
あ
)
がって、あたりの
建物
(
たてもの
)
や、また
森影
(
もりかげ
)
などが、
浮
(
う
)
き
出
(
で
)
たように
見
(
み
)
られたのであります。
銀のつえ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
家
(
いえ
)
の
内
(
うち
)
では、なんだか
大騒
(
おおさわ
)
ぎをするようなようすでありましたから、まごまごしていて
捕
(
と
)
らえられてはつまらないと
思
(
おも
)
いましたので、
一声
(
ひとこえ
)
高
(
たか
)
くないて、
遠方
(
えんぽう
)
に
見
(
み
)
える、こんもりとした
森影
(
もりかげ
)
を
目
(
め
)
あてに
めくら星
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
森
常用漢字
小1
部首:⽊
12画
影
常用漢字
中学
部首:⼺
15画
“森”で始まる語句
森
森閑
森々
森然
森厳
森羅万象
森林
森蔭
森下
森鴎外