“森影”の読み方と例文
読み方割合
もりかげ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
太陽たいようは、ひがしからて、西にししずみました。けれど、あのくろ森影もりかげからがって、あのたかくもひかやまのかなたにしずむのではありませんでした。
山へ帰りゆく父 (新字新仮名) / 小川未明(著)
三郎さぶろうは、あやしんで、四辺あたりまわしましたけれど、空色そらいろ着物きものをきた少年しょうねん姿すがたはどこにもなかったのです。三郎さぶろうは、森影もりかげあてに、そのうちかえりました。
空色の着物をきた子供 (新字新仮名) / 小川未明(著)
さきのとがった森影もりかげが、まぶしいひかりかすんでいて、とおくの地平線ちへいせんには、しろくもあたまをもたげていました。
白い雲 (新字新仮名) / 小川未明(著)