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板
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はん
ふりがな文庫
“
板
(
はん
)” の例文
若し
直
(
ちよく
)
にして
致
(
ち
)
なく、
板
(
はん
)
にして
霊
(
れい
)
ならずんば、又是病なり。故に質を存せんと欲する者は先づ
須
(
すべか
)
らく理径明透して識量宏遠なるべし。
文芸鑑賞講座
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「江戸の絵図面を
板
(
はん
)
におこして、売りさばいている店は、たしかにそのほうのところだったと存じて参ったが、違うかな」
右門捕物帖:13 足のある幽霊
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
どこか高い所でする
簫
(
しょう
)
、
絃
(
げん
)
、
鉄笛
(
てってき
)
、
板
(
はん
)
(一種のカスタネット)などの奇妙な
楽奏
(
がくそう
)
の音に、はっと耳を
醒
(
さ
)
まされていた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
後で、常さんと
語合
(
かたりあ
)
うと……二人の見たのは、しかもそれが、錦絵を
板
(
はん
)
に合わせたように
同一
(
おなじ
)
かったのである。
霰ふる
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ここにかく起稿の年月を
明
(
あきらか
)
にしたるはこの書
板
(
はん
)
成りて世に出づる頃には、篇中記する所の市内の勝景にして、既に破壊せられて跡方もなきところ
尠
(
すくな
)
からざらん事を思へばなり。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
官位双六は前のよりは後に出来たもので、
板
(
はん
)
行で古いのは正徳・享保ごろのを最古とする。
明治世相百話
(新字新仮名)
/
山本笑月
(著)
もう疾くに解定の
板
(
はん
)
も鳴って仕舞った。只さえ静かな山は今一層の静かさである。聞えるものは、折々の汽車の汽笛、それに窓前の虫の音。十一月も半ばを過ぎておるけれど、尚お虫の音を聞く。
鹿山庵居
(新字新仮名)
/
鈴木大拙
(著)
「二
板
(
はん
)
の橋」
銅銭会事変
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
後
(
あと
)
で、
常
(
つね
)
さんと
語合
(
かたりあ
)
ふと……
二人
(
ふたり
)
の
見
(
み
)
たのは、しかも
其
(
それ
)
が、
錦繪
(
にしきゑ
)
を
板
(
はん
)
に
合
(
あ
)
はせたやうに
同一
(
おなじ
)
かつたのである。
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
而シテ
今者
(
こんしゃ
)
秋山小島ノ二氏ソノ遺稿ヲ以テマサニコレヲ
板
(
はん
)
ニ
鏤
(
る
)
セントス。因テ余ガ一閲ヲ請フ。余コレヲ閲シテ大ニ驚イテ曰ク雲如ノ詩
此
(
ここ
)
ニ至ツテ別ニ絶佳ヲ加フ。以前ノ詩ハ佳ナラザルニ非ズ。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
“板”の意味
《名詞》
(いた) 木材を薄く平たく切ったもの。
(いた) 薄く平たいもの。
(いた) 板付き蒲鉾の略称。
(いた) 俎板のこと。
(いた) 板前や板場のこと。
(いた) 舞台。
(いた) 版木のこと。
(いた) 板敷の略称。
(出典:Wiktionary)
板
常用漢字
小3
部首:⽊
8画
“板”を含む語句
甲板
板囲
画板
鉄板
板葺
黒板
硝子板
亜鉛板
踏板
頂板
木板
床板
板木
壁板
上甲板
大看板
歩板
縁板
板圍
側板
...