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朱羅宇
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しゅらう
ふりがな文庫
“
朱羅宇
(
しゅらう
)” の例文
楽屋へ来たのは洗い髪の
中年増
(
ちゅうどしま
)
。色が白くて
光沢
(
つや
)
がある。
朱羅宇
(
しゅらう
)
の
煙管
(
きせる
)
と煙草盆とをさげて、弁慶縞の
大柄
(
おおがら
)
に男帯をグルグル巻きつけて
大菩薩峠:09 女子と小人の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
化粧を
凝
(
こ
)
らして、座敷着の帯つきを気にして、茶屋のかかるのを、
長火鉢
(
ながひばち
)
のそばで、
朱羅宇
(
しゅらう
)
を置いたり捨てたりして、待ち焦がれている。
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
大がらのはでな座ぶとんが一枚、そばにはまたさらになまめかしい朱ぬりの箱まくらが置かれてあって、その上に
朱羅宇
(
しゅらう
)
が一本、タバコ盆が一個。
右門捕物帖:29 開運女人地蔵
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
朱羅宇
(
しゅらう
)
の
長煙草
(
ながぎせる
)
で、
片靨
(
かたえくぼ
)
に
煙草
(
たばこ
)
を吹かしながら田舎の
媽々
(
かかあ
)
と、
引解
(
ひっとき
)
ものの
価
(
ね
)
の掛引をしていたのを
視
(
み
)
たと言う……その直後である……浜町の鳥料理。
開扉一妖帖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
女持の
華奢
(
きゃしゃ
)
な短刀が、ふくよかな花嫁の胸に突っ立って、
朱羅宇
(
しゅらう
)
のように燃えているのも凄惨です。
銭形平次捕物控:200 死骸の花嫁
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
芸州浪人の
茨右近
(
いばらうこん
)
という男、これが、その、よろず喧嘩買い入れの喧嘩師で、叩くとかあんと音のしそうな、江戸前の
生
(
いき
)
のいい
姐御
(
あねご
)
がひとり、お約束の立て膝に
朱羅宇
(
しゅらう
)
の
長煙管
(
ながぎせる
)
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
ゆうべ
吉原
(
よしわら
)
で
振
(
ふ
)
り
抜
(
ぬ
)
かれた
捨鉢
(
すてばち
)
なのが、
帰
(
かえ
)
りの
駄賃
(
だちん
)
に、
朱羅宇
(
しゅらう
)
の
煙管
(
きせる
)
を
背筋
(
せすじ
)
に
忍
(
しの
)
ばせて、
可愛
(
かわい
)
いおせんにやろうなんぞと、
飛
(
と
)
んだ
親切
(
しんせつ
)
なお
笑
(
わら
)
い
草
(
ぐさ
)
も、
数
(
かず
)
ある
客
(
きゃく
)
の
中
(
なか
)
にも
珍
(
めずら
)
しくなかった。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
がんりきの野郎が
如才
(
じょさい
)
なく、携えて来たお角の
朱羅宇
(
しゅらう
)
の
長煙管
(
ながぎせる
)
を取って、一服つけて、それを
勿体
(
もったい
)
らしく白雲の前へ
薦
(
すす
)
めてみたものです。
大菩薩峠:24 流転の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
体を腹ンばいにして枕の上に
顎
(
あご
)
をのせ、
朱羅宇
(
しゅらう
)
のきせるで
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
竜之助は、
朱羅宇
(
しゅらう
)
でも、
金張
(
きんばり
)
でもない、ただの
真鍮
(
しんちゅう
)
の長煙管で、ヒタヒタと自分の頬をたたきながら、我と我身を冷笑するのは、今にはじまったことではありません。
大菩薩峠:26 めいろの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
とつおいつの末が、
朱羅宇
(
しゅらう
)
の煙管へ、やけに煙草を詰め込むのが落ちで、むやみに
焦
(
じれ
)
ったがっているところへ、二階で物音がしましたから、吸いかけた煙管をはなして天井を見上げている。
大菩薩峠:21 無明の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
朱羅宇
(
しゅらう
)
の長い煙管の吸附け煙草がどうした。
大菩薩峠:26 めいろの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
朱
常用漢字
中学
部首:⽊
6画
羅
常用漢字
中学
部首:⽹
19画
宇
常用漢字
小6
部首:⼧
6画
“朱羅”で始まる語句
朱羅尾