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未生
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みしやう
ふりがな文庫
“
未生
(
みしやう
)” の例文
例之
(
たとへ
)
ば弟汝楩の子
万年
(
まんねん
)
の女類は夭折の年月或は契合すべく、更に下つて万年の子
菅
(
くわん
)
三の女
通
(
つう
)
となると、明に
未生
(
みしやう
)
の人物となる。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
「まあ
何
(
なに
)
から
入
(
はひ
)
つても
同
(
おな
)
じであるが」と
老師
(
らうし
)
は
宗助
(
そうすけ
)
に
向
(
むか
)
つて
云
(
い
)
つた。「
父母
(
ふぼ
)
未生
(
みしやう
)
以前
(
いぜん
)
本來
(
ほんらい
)
の
面目
(
めんもく
)
は
何
(
なん
)
だか、それを
一
(
ひと
)
つ
考
(
かんが
)
へて
見
(
み
)
たら
善
(
よ
)
かろう」
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
これが
徃時
(
むかし
)
の、妻か、夫か、心根可愛や、懐かしやと、我を忘れて近寄る時、
忽然
(
たちまち
)
ふつと灯は滅して一念
未生
(
みしやう
)
の元の闇に還れば、西行坐を正うして、能くこそ思ひ切り玉ひたれ
二日物語
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
掌
(
て
)
はみづにかくれ
微風
(
そよかぜ
)
の夢をゆめみる
未生
(
みしやう
)
の薔薇の花。
藍色の蟇
(新字旧仮名)
/
大手拓次
(著)
大小
(
だいせう
)
も
遠近
(
ゑんきん
)
もなくほうけたり
未生
(
みしやう
)
の
我
(
われ
)
や斯くてありけむ
和歌でない歌
(旧字旧仮名)
/
中島敦
(著)
▼ もっと見る
宗助
(
そうすけ
)
には
父母
(
ふぼ
)
未生
(
みしやう
)
以前
(
いぜん
)
といふ
意味
(
いみ
)
がよく
分
(
わか
)
らなかつたが、
何
(
なに
)
しろ
自分
(
じぶん
)
と
云
(
い
)
ふものは
必竟
(
ひつきやう
)
何物
(
なにもの
)
だか、
其
(
その
)
本體
(
ほんたい
)
を
捕
(
つら
)
まへて
見
(
み
)
ろと
云
(
い
)
ふ
意味
(
いみ
)
だらうと
判斷
(
はんだん
)
した。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
やがて
食事
(
しよくじ
)
を
了
(
を
)
えて、わが
室
(
へや
)
へ
歸
(
かへ
)
つた
宗助
(
そうすけ
)
は、
又
(
また
)
父母
(
ふぼ
)
未生
(
みしやう
)
以前
(
いぜん
)
と
云
(
い
)
ふ
稀有
(
けう
)
な
問題
(
もんだい
)
を
眼
(
め
)
の
前
(
まへ
)
に
据
(
す
)
ゑて、
凝
(
じ
)
つと
眺
(
なが
)
めた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
未
常用漢字
小4
部首:⽊
5画
生
常用漢字
小1
部首:⽣
5画
“未生”で始まる語句
未生前
未生以前