“未生以前”の読み方と例文
読み方割合
みしょういぜん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鶴見は思い詰めた一心から、その業因ごういんを贖物に供えようと考えている。これはむに已まれぬ執著に外ならない。執著の業には因がある。その業因は彼の未生以前みしょういぜんさかのぼる。
なつかしや未生以前みしょういぜんの青嵐(昭和十年七月、渋柿)
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)