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斷々
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きれ/″\
ふりがな文庫
“
斷々
(
きれ/″\
)” の例文
新字:
断々
其麽
(
そんな
)
筈はないと自分で制しながらも、
斷々
(
きれ/″\
)
に、信吾が此女を
莫迦
(
ばか
)
に讃めてゐた事、自分がそれを兎や角冷かした事を思出してゐたが、腰を掛けるを
切懸
(
きつかけ
)
に
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
と
曲
(
ま
)
げた
腰
(
こし
)
も
立
(
た
)
ちあへず、
石
(
いし
)
を
噛
(
か
)
む
齒
(
は
)
の
根
(
ね
)
に
蹲
(
うづく
)
まつた。
草
(
くさ
)
も
荒
(
あ
)
れ、
地
(
ち
)
も
破
(
わ
)
れて、
樹蔭
(
こかげ
)
を
洩
(
も
)
る
月
(
つき
)
斷々
(
きれ/″\
)
に、
骨
(
ほね
)
を
碎
(
くだ
)
いて
散
(
ち
)
らしたれば、
片輪車
(
かたわぐるま
)
の
影
(
かげ
)
を
倒
(
たふ
)
して、
輪𢌞
(
りんね
)
を
凄
(
すご
)
く
描
(
ゑが
)
ける
其
(
そ
)
の
状
(
さま
)
。
月夜車
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
私に近く坐つてゐたルヰザ・イィシュトンとメァリー・イングラムとの話が時々聞えて來る
斷々
(
きれ/″\
)
の文句とこんがらかつてしまつた。その最後のものは新來の客の事を話し合つてゐるのであつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
あれほど、おやさしい渡どのに、分れまゐらせることを考へると、
腸
(
はらわた
)
が
斷々
(
きれ/″\
)
になるやうに悲しい。でも、夫の身に代つて、死ぬることを考へると、それは悲しみの裡の欣びぢや。最愛の夫の命に換る。
袈裟の良人
(旧字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
今日は何か初めての曲を彈くのだと見えて、同じところを
斷々
(
きれ/″\
)
に何度も繰返してるのが聞えた。
葉書
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
ト、一日手を離さぬので筆が
仇敵
(
かたき
)
の樣になつてるから、手紙一本書く氣もしなければ、
書
(
ほん
)
など見ようとも思はぬ。
凝然
(
ぢつ
)
として
洋燈
(
ランプ
)
の火を見つめて居ると、
斷々
(
きれ/″\
)
な事が
雜然
(
ごつちや
)
になつて心を掠める。
菊池君
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
斷
部首:⽄
18画
々
3画
“斷”で始まる語句
斷
斷念
斷崖
斷然
斷言
斷食
斷乎
斷片
斷末魔
斷絶