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撥
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はら
ふりがな文庫
“
撥
(
はら
)” の例文
そこでかようにして亂暴な神たちを平定し、服從しない人どもを追い
撥
(
はら
)
つて、
畝傍
(
うねび
)
の
橿原
(
かしはら
)
の宮において天下をお治めになりました。
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
この歌の左に、「春日遅遅として、
鶬鶊
(
ひばり
)
正に
啼
(
な
)
く。
悽惆
(
せいちう
)
の意、歌に
非
(
あら
)
ずば、
撥
(
はら
)
ひ難し。
仍
(
よ
)
りて此の歌を作り、
式
(
も
)
ちて
締緒
(
ていしよ
)
を
展
(
の
)
ぶ」
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
「
直鎗
(
ちょくそう
)
とちがって、カギ鎗の特長というのは、
三手
(
みて
)
が引ッ掛け、上下左右、
四手
(
よて
)
が
撥
(
はら
)
い、さらに
突
(
つき
)
! また
分
(
はらい
)
! あわせて九ツの
変
(
へん
)
という」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そこでスセリ姫の命が蛇の
領巾
(
ひれ
)
をその夫に與えて言われたことは、「その蛇が食おうとしたなら、この
領巾
(
ひれ
)
を三度振つて打ち
撥
(
はら
)
いなさい」
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
道誉! わしの血が、明日の天下を洗い、わしの声が、次代の雲を
撥
(
はら
)
ってゆくのを、眼に待っておれよ。……あははは、とんだ道化者に会うて、死出の道草を食ったわ。
私本太平記:05 世の辻の帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
そこでその大刀弓を持つてかの大勢の神を追い
撥
(
はら
)
う時に、坂の上毎に追い伏せ河の瀬毎に追い
撥
(
はら
)
つて國を作り始めなさいました。
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
しかるに、蒋門神のため、その
素地
(
したじ
)
を
蹂躪
(
じゅうりん
)
され、しかも軍権力もあるため、無念をのんでいた折です。そこへはからず高名な
足下
(
そっか
)
をここに見いだして、まさに雲を
撥
(
はら
)
ッて陽を見るの思いです。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ここにその
妻
(
みめ
)
須勢理毘賣
(
すせりびめ
)
の命、蛇のひれ
七
をその夫に授けて、「その蛇
咋
(
く
)
はむとせば、このひれを三たび
擧
(
ふ
)
りて打ち
撥
(
はら
)
ひたまへ」
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
舌打ちするように
四絃
(
しげん
)
を一ツぴしゃッと
撥
(
はら
)
ッて
私本太平記:07 千早帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その汝が持てる生大刀生弓矢もちて汝が
庶兄弟
(
あにおとども
)
をば、坂の御尾に追ひ伏せ、また河の瀬に追ひ
撥
(
はら
)
ひて、おれ
一五
大國主の神となり、また
宇都志國玉
(
うつしくにたま
)
の神
一六
となりて
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
軸
(
じく
)
を
締
(
し
)
め
絃
(
いと
)
を
撥
(
はら
)
いて
三両声
(
さんりょうせい
)
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
(こは物部の連、穗積の臣、婇臣が祖なり。)かれかくのごと、荒ぶる神どもを
言向
(
ことむ
)
けやはし、
伏
(
まつろ
)
はぬ人どもを
退
(
そ
)
け
撥
(
はら
)
ひて、
畝火
(
うねび
)
の
白檮原
(
かしはら
)
の宮
四〇
にましまして、天の下
治
(
し
)
らしめしき。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
“撥”の解説
撥(ばち)とは、弦楽器の弦をはじく(引っ掛けて離す、または打つ)ために用いる棒状の道具である。
桴・枹(ばち、Percussion mallet)は、楽器という点では共通だが、打楽器を叩く棒である。枹と桴は音(フ)も意味も同じ漢字だが、撥は音(バチ)も意味も異なる別の漢字であり、区別される。
(出典:Wikipedia)
撥
漢検1級
部首:⼿
15画
“撥”を含む語句
撥条
撥返
反撥力
撥飛
撥條
撥退
撥橋
弾撥
反撥
撥音
撥無
反撥心
撥釣瓶
挑撥
反撥的
撥付
一撥
撥屋
撥袋
撥鬢奴
...