“三手”の読み方と例文
読み方割合
みて100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
直鎗ちょくそうとちがって、カギ鎗の特長というのは、三手みてが引ッ掛け、上下左右、四手よてはらい、さらにつき! またはらい! あわせて九ツのへんという」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
秀郷、貞盛、為憲は兵を三手みてに分つて巧みに包囲した。玄明等大敗して、下野下総ざかひより退いた。勝に乗じて秀郷の兵は未申ひつじさるばかりに川口村に襲ひかゝつた。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
彼等は養源寺、O町の家、人形師の住居すまい三手みてに分れて、それぞれ入口に張番をした。そこには明智の部下の者がさっきから彼等の来るのを待っていたのだ。
一寸法師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)