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拒絶
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きょぜつ
ふりがな文庫
“
拒絶
(
きょぜつ
)” の例文
今日は、病菌がすこし大がかりに持ちこまれるというにすぎないんだ。むろん、大がかりな病菌の持ち込みは、できれば
拒絶
(
きょぜつ
)
するにこしたことはない。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
チェリーは
拒絶
(
きょぜつ
)
されると、もう我慢しきれなくなった。どうしてもあの薬を手に入れなければならなかった。暴力に訴えても、たとえ殺人をしても……。
ゴールデン・バット事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
都をたつ時あなたがたにことづかった物があった。
故郷
(
こきょう
)
からの迎えの使いを
拒絶
(
きょぜつ
)
するほどのあなたがたに、たいした用はないかもしれんが。(家来に)かの品を。
俊寛
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
たといこれを
拒絶
(
きょぜつ
)
するも
真実
(
しんじつ
)
国と国との
開戦
(
かいせん
)
に
至
(
いた
)
らざるは
請合
(
うけあ
)
いなりとて
頻
(
しき
)
りに
拒絶論
(
きょぜつろん
)
を
唱
(
とな
)
えたれども、幕府の当局者は彼の
権幕
(
けんまく
)
に
恐怖
(
きょうふ
)
して
直
(
ただち
)
に
償金
(
しょうきん
)
を
払
(
はら
)
い
渡
(
わた
)
したり。
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
どんなものか食べてみたいと母にいったとき、母はそんなものはいけませんと
拒絶
(
きょぜつ
)
した。
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
▼ もっと見る
彼
(
かれ
)
はその
後
(
ご
)
病院
(
びょういん
)
に二
度
(
ど
)
イワン、デミトリチを
尋
(
たず
)
ねたのであるがイワン、デミトリチは二
度
(
ど
)
ながら
非常
(
ひじょう
)
に
興奮
(
こうふん
)
して、
激昂
(
げきこう
)
していた
様子
(
ようす
)
で、
饒舌
(
しゃべ
)
ることはもう
飽
(
あ
)
きたと
云
(
い
)
って
彼
(
かれ
)
を
拒絶
(
きょぜつ
)
する。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「ミスター・アカバネは先生に失礼を申上げたのでありません。アカベーンの
実例
(
じつれい
)
をお目にかけたのです。
元来
(
がんらい
)
アカベーンは人に
拒絶
(
きょぜつ
)
を与える時の表情でありまして、極く親愛の間柄に用います」
凡人伝
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
そこで
巡査
(
じゅんさ
)
が立ちのいてくれと言うと、かれはそれを
拒絶
(
きょぜつ
)
した。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
ぼくは、道江の一生の幸福のために、婚約
拒絶
(
きょぜつ
)
について、君の再考を祈ってやまない。それは同時に君自身の幸福のためでもある、とぼくは信ずるのだ。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
なんという惨酷な命令だろうと、蜂矢は、この命令を
拒絶
(
きょぜつ
)
しようと考えたが、ちょっと待った、なるほどそれにしてはおかしい額ぎわの皮のまくれ
工合
(
ぐあい
)
だ。
金属人間
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
一個人の
殺害
(
さつがい
)
せられたるために三十五万
弗
(
ドル
)
の金額を要求するごとき
不法
(
ふほう
)
の
沙汰
(
さた
)
は
未
(
いま
)
だかつて聞かざるところなり、
砲撃
(
ほうげき
)
云々
(
うんぬん
)
は全く
虚喝
(
きょかつ
)
に
過
(
す
)
ぎざれば断じてその要求を
拒絶
(
きょぜつ
)
すべし
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
「いやよ、私いやよ」と文子は顔をまっかにして
拒絶
(
きょぜつ
)
した。
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
次郎は、田沼先生が、二月二十六日の事変後に組織された
内閣
(
ないかく
)
に入閣の
交渉
(
こうしょう
)
をうけたのを、
即座
(
そくざ
)
に
拒絶
(
きょぜつ
)
した、という新聞記事を見たのをふと思いおこした。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
「いえ、それには及びません」大江山捜査課長は、泣きだしたいような気持をこらえて、
断然
(
だんぜん
)
拒絶
(
きょぜつ
)
した。
省線電車の射撃手
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
私は園長から相当の責任を持って爬虫類を預っているのですから、
拒絶
(
きょぜつ
)
する権利があります。
爬虫館事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“拒絶”の意味
《名詞》
相手の要求や希望をきっぱりと断ること。受け付けないこと。
生体が、異物とみなしたものの受容を阻止しようとすること。拒絶反応。
(出典:Wiktionary)
拒
常用漢字
中学
部首:⼿
8画
絶
常用漢字
小5
部首:⽷
12画
“拒絶”で始まる語句
拒絶論
拒絶査定