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打泣
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うちな
ふりがな文庫
“
打泣
(
うちな
)” の例文
さきなるはさもなくて、いま幻に見えたるがまことその人なりけむもわかざるを、何とて
言
(
ことば
)
はかけざりしと、
打泣
(
うちな
)
きしが、かひもあらず。
竜潭譚
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
しき
夫人
(
おくがた
)
むかへ
給
(
たま
)
ひぬとも
愛
(
あい
)
らしき
兒
(
ちご
)
生
(
うま
)
れ
給
(
たま
)
ふとも
聞
(
き
)
く
身
(
み
)
のつらさが
思
(
おもは
)
るゝぞとてほろ/\と
打泣
(
うちな
)
けばお
八重
(
やへ
)
かなしく
身
(
み
)
を
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
とて
手
(
て
)
を
取
(
と
)
りての
御喜
(
およろこ
)
び
扨
(
さて
)
は
母
(
はゝ
)
が
乳
(
ち
)
を
參
(
まゐ
)
らせたる
君
(
きみ
)
なりしか
御目
(
おめ
)
にかゝりし
嬉
(
うれ
)
しさに
添
(
そ
)
へて
落
(
おち
)
ぶれし
身
(
み
)
はづかしと
打泣
(
うちな
)
きしに
榮枯
(
えいこ
)
は
時
(
とき
)
なるものを
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
父母
(
ちゝはゝ
)
をも
兄
(
あに
)
をも
女子
(
をなご
)
どもをも
寄
(
よ
)
せつけず、
知
(
し
)
りませぬ、
知
(
し
)
りませぬ、
私
(
わたし
)
は
何
(
なに
)
も
知
(
し
)
りませぬとて
打泣
(
うちな
)
くばかり、
家
(
いへ
)
の
中
(
うち
)
をば
廣
(
ひろ
)
き
野原
(
のはら
)
と
見
(
み
)
て
行
(
ゆ
)
く
方
(
かた
)
なき
歎
(
なげ
)
きに
人
(
ひと
)
の
袖
(
そで
)
をもしぼらせぬ。
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
打
常用漢字
小3
部首:⼿
5画
泣
常用漢字
小4
部首:⽔
8画
“打”で始まる語句
打
打擲
打棄
打捨
打殺
打倒
打明
打付
打笑
打毀