“うちな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
打泣60.0%
打鳴40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とてりての御喜およろこさてはゝまゐらせたるきみなりしか御目おめにかゝりしうれしさにへておちぶれしはづかしと打泣うちなきしに榮枯えいこときなるものを
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
父母ちゝはゝをもあにをも女子をなごどもをもせつけず、りませぬ、りませぬ、わたしなにりませぬとて打泣うちなくばかり、いへうちをばひろ野原のはらかたなきなげきにひとそでをもしぼらせぬ。
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
いまだ胃吉と腸蔵に対してはばかる所あり「それでは少々戴きましょう、餅は沢山ですから汁だけでも」と一口二口試みけるが舌打鳴うちならし
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
一同 (手に手に石をふたツ取り、カチ/\と打鳴うちならして)魔が来た、でん/\。影がさいた、もんもん。(四五たび口々にさみしくはやす)真個ほんとに来た。そりや来た。
紅玉 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
小山の妻君が研究顔に「この取合せ物はんでございます」お登和嬢「それは仏蘭西ふらんすのそうめんとが入れてあります」大原した打鳴うちならし「アア美味い」とチュウチュウ音をさせスープをすする。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)