打鳴うちな)” の例文
いまだ胃吉と腸蔵に対してはばかる所あり「それでは少々戴きましょう、餅は沢山ですから汁だけでも」と一口二口試みけるが舌打鳴うちならし
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
一同 (手に手に石をふたツ取り、カチ/\と打鳴うちならして)魔が来た、でん/\。影がさいた、もんもん。(四五たび口々にさみしくはやす)真個ほんとに来た。そりや来た。
紅玉 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
小山の妻君が研究顔に「この取合せ物はんでございます」お登和嬢「それは仏蘭西ふらんすのそうめんとが入れてあります」大原した打鳴うちならし「アア美味い」とチュウチュウ音をさせスープをすする。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)