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情愛
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じょうあい
ふりがな文庫
“
情愛
(
じょうあい
)” の例文
何となく、うらぶれた思いでもあるが、夫婦の
情愛
(
じょうあい
)
というものをこれほどしみじみとかんじたことはない。
親馬鹿入堂記
(新字新仮名)
/
尾崎士郎
(著)
汝達
(
そちたち
)
の
談話
(
はなし
)
はよう
俺
(
わし
)
にも
聴
(
きこ
)
えて
居
(
い
)
ました。
人間
(
にんげん
)
の
母子
(
おやこ
)
の
情愛
(
じょうあい
)
と
申
(
もう
)
すものは、
大
(
たい
)
てい
皆
(
みな
)
ああしたものらしく、
俺達
(
わしたち
)
の
世界
(
せかい
)
のようになかなかあっさりはして
居
(
お
)
らんな。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
それにかの女の身ぶりと目つきとは、べつにことばの助けを
借
(
か
)
りる
必要
(
ひつよう
)
のないほどじゅうぶんにものを言って、そこによけい
自然
(
しぜん
)
な
情愛
(
じょうあい
)
がふくまれているようであった。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
「
親子
(
しんし
)
の
情愛
(
じょうあい
)
、そう思われるのは無理もないが、すでに、動かし難い幾多の証拠が
蒐
(
あつ
)
まっている」
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
快活
(
かいかつ
)
で
情愛
(
じょうあい
)
があって、すこしも
官吏
(
かんり
)
ふうをせぬところから、
場中
(
じょうちゅう
)
の
気受
(
きう
)
けも
近郷
(
きんごう
)
の
評判
(
ひょうばん
)
もすこぶるよろしかった。
近郷
(
きんごう
)
の
農民
(
のうみん
)
はひいきの
欲目
(
よくめ
)
から、糟谷は遠からずきっと
場長
(
じょうちょう
)
になると信じておった。
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
▼ もっと見る
斯
(
こ
)
う
言
(
い
)
った
親子
(
おやこ
)
の
情愛
(
じょうあい
)
などと
申
(
もう
)
すものは、いつまで
経
(
た
)
ってもなかなか
消
(
き
)
えて
無
(
な
)
くなるものではないようで、
私
(
わたくし
)
は
現在
(
げんざい
)
でも
矢張
(
やは
)
り
父
(
ちち
)
は
父
(
ちち
)
としてなつかしく、
母
(
はは
)
は
母
(
はは
)
として
慕
(
した
)
わしく
感
(
かん
)
じます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
“情愛”の意味
《名詞》
情愛(じょうあい)
慈しみ。愛情。情け。
(出典:Wiktionary)
情
常用漢字
小5
部首:⼼
11画
愛
常用漢字
小4
部首:⼼
13画
“情”で始まる語句
情
情夫
情婦
情人
情誼
情緒
情事
情合
情景
情死