トップ
>
怪飛
>
けしと
ふりがな文庫
“
怪飛
(
けしと
)” の例文
爺さんは、
先刻
(
さっき
)
打撲
(
くらわ
)
された時
怪飛
(
けしと
)
んだ、泥も払わない
手拭
(
てぬぐい
)
で、目を
拭
(
ふ
)
くと、はッと染みるので、驚いて
慌
(
あわただ
)
しいまで
引擦
(
ひっこす
)
って
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
怪飛
(
けしと
)
んだようになって、
蹌踉
(
よろ
)
けて
土砂降
(
どしゃぶり
)
の中を
飛出
(
とびだ
)
すと、くるりと
合羽
(
かっぱ
)
に包まれて、見えるは脚ばかりじゃありませんか。
薬草取
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
きゃっ!と云うと
刎
(
はね
)
返って、道ならものの小半町、膝と
踵
(
かかと
)
で、抜いた腰を
引摺
(
ひきず
)
るように、その癖、
怪飛
(
けしと
)
んで
遁
(
に
)
げて来る。
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と
小戻
(
こもど
)
りして、
及腰
(
およびごし
)
に、
引
(
ひつ
)
こ
拔
(
ぬ
)
くやうにバスケツトを
掴
(
つか
)
んで、
慌
(
あわ
)
てて
辷
(
すべ
)
つて、
片足
(
かたあし
)
で、
怪飛
(
けしと
)
んだ
下駄
(
げた
)
を
搜
(
さが
)
して
逃
(
に
)
げた。
氣
(
き
)
の
毒
(
どく
)
さうな
顏
(
かほ
)
をしたが、
女
(
をんな
)
もそツと
立
(
た
)
つて
來
(
く
)
る。
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ただ吹雪に
怪飛
(
けしと
)
んで、亡者のごとく、ふらふらと内へ戻ると、
媼巫女
(
うばみこ
)
は、台所の
筵敷
(
むしろじき
)
に
居敷
(
いしか
)
り、出刃庖丁をドギドギと研いでいて、納戸の炉に火が燃えて、
破鍋
(
われなべ
)
のかかったのが
神鷺之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
鼻で巻いて、投出されて、
怪飛
(
けしと
)
んでその夜は帰った。……しかし、気心の知れた
丑
(
うし
)
の
時
(
とき
)
参詣
(
まいり
)
でさえ、牛の背を
跨
(
また
)
ぎ、毒蛇の
顎
(
あご
)
を
潜
(
くぐ
)
らなければならないと云うんです。翌晩また
跪
(
ひざまず
)
いた。
ピストルの使い方:――(前題――楊弓)
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
怪
常用漢字
中学
部首:⼼
8画
飛
常用漢字
小4
部首:⾶
9画
“怪”で始まる語句
怪
怪訝
怪我
怪物
怪我人
怪鳥
怪異
怪談
怪力
怪火