から)” の例文
勘次かんじはおつたの姿すがたをちらりと垣根かきね入口いりぐちとき不快ふくわいしがめてらぬ容子ようすよそほひながら只管ひたすら蕎麥そばからちからそゝいだのであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
馬鹿ばかつてばかし所爲せゐからばかしびつちやつて、そんだがとれねえはうでもあんめえが、夏蕎麥なつそばとれるやうぢや世柄よがらよくねえつちから
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
まじへてくすんだきたなさやしろれて薄青うすあをいつやゝかなまめつぶ威勢ゐせいよくしてみんなからしたもぐんでしまふ。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
ますらをや痛手すべなみ黍のからを敷寢の床も去りがてにあらむ
長塚節歌集:2 中 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
秋茄子のからにも似るかこしかたは久々にして絶ゆらくは今
長塚節歌集:2 中 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)