年數ねんすう)” の例文
新字:年数
そして、そのまへ千年間せんねんかんぐらゐも石器時代せつきじだいであつたかとおもはれますけれども、そのへんのことになると、殘念ざんねんながら年數ねんすうあきらかにすることが出來できません。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
これは文化ぶんかひらけてからあまおほくの年數ねんすうない場所ばしよたとへば北海道ほつかいどうなどの死火山しかざんにはありべきことである。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
ぴつたりめたふすままい……臺所だいどころつゞくだゞつぴろ板敷いたじきとのへだてる……出入口ではひりぐちひらきがあつて、むしや/\といはらんゑがいたが、年數ねんすうさんするにへず、で深山みやまいろくすぼつた、引手ひきてわき
霰ふる (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
余は子規しきいたをたつた一枚持つてゐる。亡友の記念かたみだと思つて長い間それを袋の中に入れて仕舞つて置いた。年數ねんすうつにれて、ある時はまるで袋の所在を忘れて打ち過ぎる事も多かつた。
子規の画 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)