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帳場格子
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ちやうばがうし
ふりがな文庫
“
帳場格子
(
ちやうばがうし
)” の例文
日
(
ひ
)
の
光
(
ひかり
)
もあからさまには
射
(
さ
)
さず、
薄暗
(
うすぐら
)
い、
冷々
(
ひや/\
)
とした
店前
(
みせさき
)
に、
帳場格子
(
ちやうばがうし
)
を
控
(
ひか
)
へて、
年配
(
ねんぱい
)
の
番頭
(
ばんとう
)
が
唯
(
たゞ
)
一人
(
ひとり
)
帳合
(
ちやうあひ
)
をしてゐる。
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
代つて現れたのは白髮を切つて
撫附
(
なでつけ
)
にした
媼
(
おうな
)
である。「どうぞこちらへ」と云つて、わたくしを
揮
(
さしまね
)
いた。わたくしは媼と
帳場格子
(
ちやうばがうし
)
の
傍
(
そば
)
に對坐した。
寿阿弥の手紙
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
其此方
(
そのこなた
)
には
檜
(
ひのき
)
の
帳場格子
(
ちやうばがうし
)
がありまして、
其裡
(
そのうち
)
に机を置き、
頻
(
しきり
)
に
帳合
(
ちやうあい
)
をして
居
(
ゐ
)
るのが
主人
(
あるじ
)
。
世辞屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
帳場格子
(
ちやうばがうし
)
の間から一寸顔を出して、私の姿をジロジロ見上げた。
イボタの虫
(新字旧仮名)
/
中戸川吉二
(著)
賣
(
う
)
れ
口
(
くち
)
よければ
仕入
(
しいれ
)
あたらしく
新田
(
につた
)
と
呼
(
よ
)
ぶ
苗字
(
めうじ
)
そのまゝ
暖簾
(
のれん
)
にそめて
帳場格子
(
ちやうばがうし
)
にやに
下
(
さが
)
るあるじの
運平
(
うんぺい
)
不惑
(
ふわく
)
といふ
四十男
(
しじふをとこ
)
赤
(
あか
)
ら
顏
(
がほ
)
にして
骨
(
ほね
)
たくましきは
薄醤油
(
うすじやうゆ
)
の
鱚
(
きす
)
鰈
(
かれひ
)
に
育
(
そだ
)
ちて
世
(
よ
)
のせち
辛
(
がら
)
さなめ
試
(
こゝろ
)
みぬ
附
(
つ
)
け
渡
(
わた
)
りの
旦那
(
だんな
)
株
(
かぶ
)
とは
覺
(
おぼ
)
えざりけり
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
帳
常用漢字
小3
部首:⼱
11画
場
常用漢字
小2
部首:⼟
12画
格
常用漢字
小5
部首:⽊
10画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“帳場”で始まる語句
帳場
帳場内
帳場箪笥