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岩間
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いはま
思ひがけなき雪の夜に
御封と
祖師の
利益にて、不思議と
命助かりしは、
妙法蓮華経の七字より、一
時に
落す
釜ヶ
淵、
矢を
射る水より
鉄砲の肩を
擦つてドツサリと、
岩間に
響く
強薬
立ちし
物の
此文には
何の
文言どういふ
風に
書きて
有るにや
表書きの
常盤木のきみまゐるとは
無情ひとへといふ
事か
岩間の
清水と
心細げには
書き
給へど
扨も/\
御手のうるはしさお
姿は申すも
更なり
御心だてと
云ひお
學問と
云ひ
欠け
處なき
御方さまに
思はれて
嫌やとはよもや
仰せられまじ
我れ
深山育ちの
身として
比べ
物になる
心は