“岩間(いはま)” の例文
思ひがけなき雪の夜に御封(ごふう)と祖師(そし)の利益(りやく)にて、不思議と命(いのち)助(たす)かりしは、妙法蓮華経(めうほふれんげきやう)の七字より、一時(じ)に落(おと)す釜(かま)ヶ淵(ふち)、矢(や)を射(い)る水より鉄砲(てつぱう)の肩を擦(こす)つてドツサリと、岩間(いはま)に響(ひゞ)く強薬(つよぐすり)
ヒマラヤの樹(こ)の間(ま)岩間(いはま)の羊腸折(つづらをり)
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
立(た)ちし物(もの)の此文(このふみ)には何(なん)の文言(もんごん)どういふ風(ふう)に書(か)きて有(あ)るにや表書(おもてが)きの常盤木(ときわぎ)のきみまゐるとは無情(つれなき)ひとへといふ事(こと)か岩間(いはま)の清水(しみづ)と心細(こゝろぼそ)げには書(か)き給(たま)へど扨(さて)も/\御手(おて)のうるはしさお姿(すがた)は申すも更(さら)なり御心(おこゝろ)だてと云(い)ひお學問(がくもん)と云(い)ひ欠(か)け處(どころ)なき御方(おかた)さまに思(おも)はれて嫌(い)やとはよもや仰(おほ)せられまじ我(わ)れ深山育(みやまそだ)ちの身(み)として比(くら)べ物(もの)になる心(こゝろ)は
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)