しよく)” の例文
旧字:
神異記しんいき洞冥記とうめいきにも夜光珠やくわうしゆの㕝見えたれども孟浪うきたることしよくす。古今注ここんちゆうにはすぐれて大なるくぢらは夜光珠をなすといへり。
薩州出身で未来の海軍大臣とまでのぞみしよくされて居る松島だから、梅子別段不足もあるまいぢや無いか——モー九時過ぎた、是りや梅子飛んだ勉強の邪魔した
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
Eliasエリアス Metschnikaffメチユニコツフ の楽天哲学が、未来にしよくしてゐる希望のやうに、人間の命をずつと延べることも、或は出来ないには限らないと思ふ。
妄想 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
翁未だ壮年の勇気をうしなはざれど、生年限りあれば、かねて存命に石碑を建つるの志あり、我が来るを待ちて文をしよくせしめんとの意をのべければ、我は快よく之を諾しぬ
三日幻境 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
村の人の幾らか好くなつたらうと望をしよくして居たのにもかゝはらず、相変らず無頼ぶらいで、放蕩はうたうで後悔を為るどころか一層大胆に悪事を行つて、殆ど傍若無人といふ有様であつた。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
神異記しんいき洞冥記とうめいきにも夜光珠やくわうしゆの㕝見えたれども孟浪うきたることしよくす。古今注ここんちゆうにはすぐれて大なるくぢらは夜光珠をなすといへり。
初め手に取つたときから、何かぢやらぢやらいふものが這入つてゐて重いといふことだけは分かつてゐた。八は何か分からないながらも、これに望をしよくしてゐたのである。
金貨 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
天然てんねん阴阳いんやう気運きうんしよくする所ならんか。くだんごとく雪中に糸となし、雪中にり、雪水にそゝぎ、雪上にさらす。雪ありてちゞみあり、されば越後縮は雪と人と気力きりよく相半あひなかばして名産めいさんの名あり。
唐土もろこしと日本とをおつからめて火井のさい第一といふべし、是を見たる事越遊の一奇観きくわんなり。唐土に火井のる所北の蜀地しよくちしよくす、日の本の火井も北の越後に在り、自然しぜん地勢ちせいによるやらん。
唐土もろこしと日本とをおつからめて火井のさい第一といふべし、是を見たる事越遊の一奇観きくわんなり。唐土に火井のる所北の蜀地しよくちしよくす、日の本の火井も北の越後に在り、自然しぜん地勢ちせいによるやらん。