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寒風
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かんぷう
ふりがな文庫
“
寒風
(
かんぷう
)” の例文
堅
(
かた
)
く
閉
(
しめ
)
て立出たり折柄
師走
(
しはす
)
の末なれば
寒風
(
かんぷう
)
肌
(
はだへ
)
を
貫
(
つらぬ
)
く如きを追々の難儀に衣類は殘ず
賣拂
(
うりはら
)
ひ今は
垢染
(
あかじみ
)
たる袷に
前垂帶
(
まへだれおび
)
をしめたるばかり
勿々
(
なか/\
)
夜風は
凌
(
しの
)
ぎ難きを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
西北
(
にしきた
)
の
寒風
(
かんぷう
)
に吹付けられながら歩いて行くと、何ともなく遠い行先の急がれるような心持がして、電車自転車のベルの
音
(
ね
)
をば駅路の鈴に見立てたくなるのも
満更
(
まんざら
)
無理ではあるまい。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
是
(
これ
)
は
日本
(
にほん
)
の事で、
或旅僧
(
あるたびそう
)
が
峠
(
たうげ
)
を
越
(
こ
)
えて
来
(
き
)
ますと、
寒風
(
かんぷう
)
が
烈
(
はげ
)
しくフーフーツ
吹捲
(
ふくまく
)
りますので
堪
(
たま
)
り
兼
(
か
)
ねて
杉酒屋
(
すぎさかや
)
といつて、
軒
(
のき
)
の
下
(
した
)
に杉を丸く作つて、出してありまする
居酒屋
(
ゐざかや
)
へ
飛込
(
とびこ
)
んで、僧
詩好の王様と棒縛の旅人
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
みなさんがお
正月
(
しようがつ
)
の
休
(
やす
)
みを
終
(
を
)
へて、
再
(
ふたゝ
)
び
寒風
(
かんぷう
)
の
中
(
なか
)
を
學校
(
がつこう
)
にお
通
(
かよ
)
ひになるときには、
多
(
おほ
)
くの
木
(
き
)
は
芽
(
め
)
も
吹
(
ふ
)
かず、
枯
(
か
)
れたように
眠
(
ねむ
)
つてゐますが、
中
(
なか
)
にはまんさくのように
寒
(
さむ
)
い
風
(
かぜ
)
にも
堪
(
た
)
へて
早
(
はや
)
く
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
報
(
つぐ
)
る鐘耳元に響き渡り
寒風
(
かんぷう
)
肌膚
(
はだへ
)
を
刺
(
さす
)
が如く一
入
(
しほ
)
待遠
(
まちどほ
)
く思ふに就我家の事を
氣遣
(
きづか
)
ひ
若
(
もし
)
母樣が御目を覺され此身の居らぬを尋ねはし給はぬか然共
折角
(
せつかく
)
是迄來りしを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“寒風”の意味
《名詞》
寒風(かんぷう)
寒い風。
(出典:Wiktionary)
寒
常用漢字
小3
部首:⼧
12画
風
常用漢字
小2
部首:⾵
9画
“寒風”で始まる語句
寒風山
寒風沢