好奇かうき)” の例文
此蠻勇このばんゆうちから、それがつもつもつてると、運動うんどうためとか、好奇かうきよくとか、そればかりで承知しやうち出來できなくなつて、はじめて研究けんきうといふことおもきをおくやうになり
昔から釘附くぎつけに為てあると計り思つて居た内陣と本堂との区劃しきりの戸を開けると云ふ事は、すくなからず小供の好奇かうきの心を躍らせたが、愈々いよ/\左から三枚目の戸に手を掛ける瞬間しゆんかん
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
いつかんだアンリ、フアブルの「昆蟲記こんちうき」をおもうかべながら、をつと好奇かうきひとみらした。
画家とセリセリス (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
はじめは好奇かうきこヽろさそはれて、むなしき想像おもひをいろいろにゑがきしが、またをりもがないまたびみたしとねがへど、それよりは如何いか行違ゆきちがひてかうしろかげだにることあらねば、みづもとめてときかわきにおなじく
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)