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太祖
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たいそ
ふりがな文庫
“
太祖
(
たいそ
)” の例文
それはすでに
太祖
(
たいそ
)
武帝(曹操の
諡
(
おくりな
)
)が
疾
(
と
)
く観破して仰せられていたことです。——司馬懿は鷹のごとく視て、狼の如く顧みる——と。
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
河南の
尹
(
いん
)
を勤めている
張全義
(
ちょうぜんぎ
)
という人に尊敬されていましたが、あるとき張全義が
梁
(
りょう
)
の
太祖
(
たいそ
)
と一緒に食事をしている際に、太祖は魚の
鱠
(
なます
)
が食いたいと言い出しました。
中国怪奇小説集:09 稽神録(宋)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
其
(
その
)
略に曰く、
太祖
(
たいそ
)
升遐
(
しょうか
)
したまいて
意
(
おも
)
わざりき大王と朝廷と
隙
(
げき
)
あらんとは。臣おもえらく
干戈
(
かんか
)
を動かすは和解に
若
(
し
)
かずと。願わくは死を度外に置きて、親しく大王に
見
(
まみ
)
えん。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
今一例を挙ぐれば、明の
太祖
(
たいそ
)
が天下を一統したる後に、太祖と年月日時を同じくして生まれたるものは、いかなる生活をなしおるかを知らんと思い、あまねくたずねけるに、一人を探り得たり。
迷信解
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
「ああ、思い出した。それじゃあ、なんでも滄州の近郊には、
宋
(
そう
)
の
太祖
(
たいそ
)
武徳皇帝のお
墨付
(
すみつき
)
を伝来の家宝に持っているどえらい名家があると聞いたが」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
太祖
(
たいそ
)
の
明
(
みん
)
の
基
(
もとい
)
を開くに前後して
大
(
おおい
)
に
勢
(
いきおい
)
を得、洪武五年より後、征戦三十余年、威名
亜非利加
(
アフリカ
)
、
欧羅巴
(
ヨウロッパ
)
に及ぶ。
帖木児
(
チモル
)
は回教を奉ず。明の
初
(
はじめ
)
回教の徒の甘粛に居る者を放つ。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「——
太祖
(
たいそ
)
武徳皇帝いらい、定めおかれた刑法の一として、牢城初入りの
流人
(
るにん
)
には、一百
打
(
だ
)
の殺威棒をくだす
掟
(
おきて
)
だぞ。——それっ者ども、叩きのめせ」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
洪武
(
こうぶ
)
二十三年、
太祖
(
たいそ
)
の命を奉じ、諸王と共に
元族
(
げんぞく
)
を
漠北
(
ばくほく
)
に征す。
秦王
(
しんおう
)
晋王
(
しんおう
)
は
怯
(
きょ
)
にして
敢
(
あえ
)
て進まず、王将軍
傅友徳
(
ふゆうとく
)
等を率いて北出し、
迤都山
(
いとさん
)
に至り、其将
乃児不花
(
ナルプファ
)
を
擒
(
とりこ
)
にして
還
(
かえ
)
る。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
代々この地方に住んではいるが、祖先は
金枝玉葉
(
きんしぎょくよう
)
の出であり、
宋
(
そう
)
の
太祖
(
たいそ
)
の
丹書鉄券
(
おすみつき
)
も家に伝えられている。——「ご存知ないか?」その
迂愚
(
うぐ
)
を
嘲
(
あざけ
)
ったのである。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
故曹操にはまた「
太祖
(
たいそ
)
武徳皇帝」と
諡
(
おくりな
)
された。
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“太祖”の意味
《名詞》
太祖(たいそ)
(歴史)東アジアで、王朝初代の帝王の廟号。
(出典:Wiktionary)
太
常用漢字
小2
部首:⼤
4画
祖
常用漢字
小5
部首:⽰
9画
“太”で始まる語句
太
太陽
太刀
太鼓
太息
太夫
太郎
太々
太腿
太閤