トップ
>
大禄
>
たいろく
ふりがな文庫
“
大禄
(
たいろく
)” の例文
もし無事に任命があったら、このまま幕府の一吏事となって、かえって
大禄
(
たいろく
)
や栄衣が、剣の道業を、若木で枯らしてしまうかもしれない。
宮本武蔵:07 二天の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
なに僕は悪い
処
(
とこ
)
へ来ましたよ、他の芸妓と違ってお前は会津藩でも
大禄
(
たいろく
)
を取った人の娘だから、よもや己を
騙
(
だま
)
すような事は有るまいと思ったから
松と藤芸妓の替紋
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
また、良人の忠興は、数度の軍功に、秀吉から引立てられて、豊後
杵築
(
きつき
)
の
大禄
(
たいろく
)
に封ぜられている。——そして大坂での
邸
(
やしき
)
は、
玉造
(
たまつくり
)
にあった。
日本名婦伝:細川ガラシヤ夫人
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
君は
大禄
(
たいろく
)
を取り、僕は
小身
(
しょうしん
)
もの、
御維新
(
ごいっしん
)
の
後
(
のち
)
、君は弁才があって誠しやかに
斯
(
こ
)
ういう商法を
遣
(
や
)
れば盛大に成ろうと云うから、僕が命の綱の金を君に預けた所、商法は
外
(
はず
)
れ
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
首尾
(
しゅび
)
よくゆけば、この
機会
(
きかい
)
に
大禄
(
たいろく
)
で家康にめしかかえられそうだし、まずくゆくと、またぞろ、
態
(
てい
)
よく
追
(
お
)
いはらわれて、もとの
野衾
(
のぶすま
)
に立ちかえらなければならない。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
槍先
(
やりさき
)
の
功名
(
こうみやう
)
に
依
(
よつ
)
て
長年
(
ながねん
)
大禄
(
たいろく
)
を
頂戴
(
ちやうだい
)
して
居
(
を
)
つたが、
是
(
これ
)
から
追々
(
おひ/\
)
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
が
開
(
ひら
)
けて
来
(
く
)
るに
従
(
したが
)
つて
時勢
(
じせい
)
も
段々
(
だん/\
)
変化
(
へんくわ
)
して
参
(
まゐ
)
るから、
何
(
なに
)
か
身
(
み
)
に一
能
(
のう
)
を
具
(
そな
)
へたいと考へて、
予
(
よ
)
は
人知
(
ひとし
)
れず
医学
(
いがく
)
を研究したよ。
華族のお医者
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
遠山の苗字を継いでもと
米搗
(
こめつき
)
をしていた身の上の者が
大禄
(
たいろく
)
を取るようになったも、全くお前の
心懸
(
こゝろがけ
)
が良いので自然に左様な事になったので、拙者などは早く親に別れるくらいな不幸の生れゆえ
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“大禄”の意味
《名詞》
多くの俸禄や知行。
(出典:Wiktionary)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
禄
漢検準1級
部首:⽰
12画
“大”で始まる語句
大
大人
大事
大袈裟
大分
大切
大抵
大概
大方
大丈夫