トップ
>
売買
>
うりかい
ふりがな文庫
“
売買
(
うりかい
)” の例文
旧字:
賣買
この正賓はいつも廷珸と
互
(
たがい
)
に所有の骨董を
取易
(
とりか
)
えごとをしたり、
売買
(
うりかい
)
の世話をしたりさせたりして、そして面白がっていた。
骨董
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「何だ、飴だえ。私はまたお前さんの身のものは、
売買
(
うりかい
)
ともにお茶だと思った。……そう飴を、お茶うけに、へへん、」
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
勿論
(
もちろん
)
、真面目な談話と云ッたところで、金利公債の話、家屋敷の
売買
(
うりかい
)
の
噂
(
うわさ
)
、さもなくば、借家人が更らに
家賃
(
たなちん
)
を
納
(
い
)
れぬ苦情——皆つまらぬ事ばかり。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
そして
鉱山
(
やま
)
の
売買
(
うりかい
)
などに手を出していたところから、近まわりを
其方
(
そっち
)
こっち旅をしたりして暮していたが、東京へ来たのもそんな仕事の用事であった。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
心は、『このくじに逢う人は運甚だ悪し』と来た、『待人来らず、望み遂げ難し、
売買
(
うりかい
)
利なし、元服嫁とり聟とり旅立ち
万
(
よろず
)
悪し、女色の惑い深く慎むべし』
銭形平次捕物控:073 黒い巾着
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
婆「そう出ればまア……夢見ていな……
恵比寿講
(
えびすこう
)
の
売買
(
うりかい
)
の様なお話でございますからね」
松と藤芸妓の替紋
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
今日は
市
(
いち
)
立つ日とて、
秤
(
はかり
)
を腰に
算盤
(
そろばん
)
を懐にしたる人々のそこここに行きかい、糸繭の
売買
(
うりかい
)
に声かしましく
罵
(
ののし
)
り
叫
(
わめ
)
く。
知々夫紀行
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
いずれ一度は
擒
(
とりこ
)
となって、供養にとて放された、が狭い池で、昔
売買
(
うりかい
)
をされたという
黒奴
(
くろんぼ
)
の
男女
(
なんにょ
)
を思出させる。
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
徳「なんだア、
汝
(
てまえ
)
なんどは
生利
(
なまぎき
)
に西洋物を
売買
(
うりかい
)
いたすからてえんで、鼻の下に
髯
(
ひげ
)
なんぞを
生
(
はや
)
して、大層高慢な顔をして居ても、碌になんにも外国人と応接が出来るという訳じゃアあるめえ」
松と藤芸妓の替紋
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
フ相談
付
(
つか
)
ぬは知れた事、百両出すなら呉れてもやろうがとお辰を
捉
(
とら
)
え
立上
(
たちあが
)
る
裙
(
すそ
)
を抑え、吉兵衛の云う事をまあ下に居てよく聞け、人の身を
売買
(
うりかい
)
するというは
今日
(
こんにち
)
の理に外れた事
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
和蘭陀
(
オランダ
)
のは騒がなかつたが、
蕃蛇剌馬
(
ばんじゃらあまん
)
の
酋長
(
しゅうちょう
)
は、帯を
手繰
(
たぐ
)
つて、長剣の
柄
(
つか
)
へ手を掛けました。……此のお
夥間
(
なかま
)
です……人の
売買
(
うりかい
)
をする
連中
(
れんじゅう
)
は……まあね、槍は給仕が、此も
慌
(
あわ
)
てて受取つたつて。
印度更紗
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“売買”の解説
売買(ばいばい)とは、当事者の一方(売主)が目的物の財産権を相手方(買主)に移転し、相手方(買主)がこれに対してその代金を支払うことを内容とする契約。
(出典:Wikipedia)
売
常用漢字
小2
部首:⼠
7画
買
常用漢字
小2
部首:⾙
12画
“売”で始まる語句
売
売女
売卜者
売卜
売僧
売捌
売出
売国奴
売薬
売淫