堅牢けんらう)” の例文
爾來じらい日本建築にほんけんちく漸次ぜんじ進歩しんぽして堅牢けんらう精巧せいかうなものをしやうずるにいたつたが、これは高級建築かうきふけんちく必然的條件ひつぜんてきでうけんとしてあらはれたので、地震ぢしん考慮かうりよしたためではない。
日本建築の発達と地震 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
それは四面しめん鐵檻てつおり堅牢けんらうなるうへにも堅牢けんらうならんことのぞんで、如何いか力強ちからつよてきおそひきたつても、けつして車中しやちう安全あんぜんがいせられぬため特別とくべつ注意ちうゐであるさうな。
斯う云ふやうな沿革を經て來て、さうして今日の假名遣改正の問題が出て參りまして、頗る堅牢けんらうな性質の運動になつて來たやうに思ひます。先づ斯う云ふ沿革だと自分は思つて居ります。
仮名遣意見 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
堅牢けんらうなるてつおりをもつて圍繞かこまれ、下床ゆか彈力性だんりよくせいいうするクロー鋼板かうばんで、上部じやうぶ半面はんめん鐵板てつぱんおほはれ、半面はんめん鐵檻てつおりをもつてつくられ、鐵車てつしや都合つごう十二の車輪くるまそなへ、其内そのうち齒輪車しりんしや
この車輪しやりん運轉うんてんする動力どうりよくは、物理學上ぶつりがくじやう種々しゆ/″\なる原則げんそく應用おうようせる、きはめて巧緻こうちなる自轉じてん仕組しくみにて、車内しやない前部ぜんぶ機械室きかいしつには「ノルデン、インヂン」に髣髴ほうふつたる、非常ひじやう堅牢けんらう緻密ちみつなる機械きかいまうけありて