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四十雀
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しじふから
ふりがな文庫
“
四十雀
(
しじふから
)” の例文
雀
(
すゞめ
)
だつて、
四十雀
(
しじふから
)
だつて、
軒
(
のき
)
だの、
榎
(
えのき
)
だのに
留
(
と
)
まつてないで、
僕
(
ぼく
)
と
一所
(
いつしよ
)
に
坐
(
すわ
)
つて
話
(
はな
)
したら
皆
(
みんな
)
分
(
わか
)
るんだけれど、
離
(
はな
)
れてるから
聞
(
き
)
こえませんの。
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
小禽とは、
雀
(
すずめ
)
、
山雀
(
やまがら
)
、
四十雀
(
しじふから
)
、ひは、
百舌
(
もず
)
、みそさざい、かけす、つぐみ、すべて形小にして、力ないものは、みな小禽ぢゃ。
二十六夜
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
しかもあの
四十雀
(
しじふから
)
は、その間さへ何羽となく、さながら
楊花
(
やうくわ
)
の飛びちるやうに、絶えず「きりしとほろ」の頭をめぐつて、嬉しげに
囀
(
さへづ
)
り
交
(
かは
)
いたと申す。
きりしとほろ上人伝
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
鶫
(
つぐみ
)
、
鶸
(
ひは
)
、
獦子鳥
(
あとり
)
、
深山鳥
(
みやま
)
、
頬白
(
ほゝじろ
)
、
山雀
(
やまがら
)
、
四十雀
(
しじふから
)
——とても
數
(
かぞ
)
へつくすことが
出來
(
でき
)
ません。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
私の窓の前の溪には
瑠璃
(
るり
)
がいつも一羽啼いてゐる。
翡翠
(
かはせみ
)
は光のやうに飛去り、川烏は電報配達夫のやうな一直線。頬白は散髮屋の鋏のやうにせはしく、
四十雀
(
しじふから
)
はけたたましいアイアムビツク。
闇への書
(旧字旧仮名)
/
梶井基次郎
(著)
▼ もっと見る
渡鳥
(
わたりどり
)
、
小雀
(
こがら
)
、
山雀
(
やまがら
)
、
四十雀
(
しじふから
)
、
五十雀
(
ごじふから
)
、
目白
(
めじろ
)
、
菊
(
きく
)
いたゞき、あとりを
多
(
おほ
)
く
耳
(
みゝ
)
にす。
椋鳥
(
むくどり
)
少
(
すくな
)
し。
鶇
(
つぐみ
)
最
(
もつと
)
も
多
(
おほ
)
し。
寸情風土記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
得度
(
とくど
)
の御儀式が終りも果てず、折からさし上つた日輪の
爛々
(
らんらん
)
と輝いた真唯中から、何やら雲気がたなびいたかと思へば、忽ちそれが数限りもない
四十雀
(
しじふから
)
の群となつて
きりしとほろ上人伝
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
鶯
(
うぐひす
)
や
四十雀
(
しじふから
)
も、白い日光をさ青に煙らせてゐる木の若芽も、ただそれだけでは、もうろうとした心象に過ぎない。俺には惨劇が必要なんだ。その平衡があつて、はじめて俺の心象は明確になつて来る。
桜の樹の下には
(新字旧仮名)
/
梶井基次郎
(著)
『
四十雀
(
しじふから
)
さん、こんにちは。』
林の底
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
葡萄蔓
(
えびかづら
)
かとも見ゆる髪の中には、いたいけな
四十雀
(
しじふから
)
が何羽とも知れず巣食うて居つた。まいて手足はさながら
深山
(
みやま
)
の松檜にまがうて、足音は七つの谷々にも
谺
(
こだま
)
するばかりでおぢやる。
きりしとほろ上人伝
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
ちらけろちらけろ
四十雀
(
しじふから
)
『春と修羅』
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
“四十雀(シジュウカラ)”の解説
シジュウカラ(四十雀、Parus minor)は、シジュウカラ科シジュウカラ属に分類される鳥類。
(出典:Wikipedia)
四
常用漢字
小1
部首:⼞
5画
十
常用漢字
小1
部首:⼗
2画
雀
漢検準1級
部首:⾫
11画
“四十”で始まる語句
四十
四十路
四十物町
四十九重
四十恰好
四十日
四十年
四十五
四十起
四十歳