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『闇への書』
ふりがな文庫
『
闇への書
(
やみへのしょ
)
』
第一話 私は昨日土堤の土に寢轉びながら何時間も空を見てゐた。日に照らされた雜木山の上には動かない巨きな雲があつた。それは底の方に藤紫色の陰翳を持つてゐた。その雲はその尨大な容積のために、それからまたその藤紫色の陰翳のために、茫漠とした悲哀を …
著者
梶井基次郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約9分(500文字/分)
朗読目安時間
約14分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
翡翠
(
かはせみ
)
來方
(
きかた
)
陽
(
び
)
遠離
(
とほざか
)
徑
(
みち
)
迂濶
(
うくわつ
)
象
(
かたど
)
杳
(
はる
)
矮小
(
わいせう
)
鳶尾
(
いちはつ
)
不二
(
ふじ
)
陰翳
(
いんえい
)
轣轆
(
れきろく
)
瑠璃
(
るり
)
溪
(
たに
)
木洩
(
こも
)
時鳥
(
ほととぎす
)
日向
(
ひなた
)
徐
(
おもむ
)
土堤
(
どて
)
喬
(
たか
)
叢
(
くさむら
)