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単純
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たんじゅん
ふりがな文庫
“
単純
(
たんじゅん
)” の例文
旧字:
單純
物見遊山
(
ものみゆさん
)
と
申
(
もう
)
してもそれは
至
(
いた
)
って
単純
(
たんじゅん
)
なもので、
普通
(
ふつう
)
はお
花見
(
はなみ
)
、
汐干狩
(
しおひがり
)
、
神社仏閣詣
(
じんじゃぶっかくもう
)
で……そんな
事
(
こと
)
は
只今
(
ただいま
)
と
大
(
たい
)
した
相違
(
そうい
)
もないでしょうが
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
日の若い
単純
(
たんじゅん
)
な
代
(
よ
)
も、複雑な今日も、
根本
(
こんぽん
)
の人情に差違はない。
唯真故新
(
ただしんゆえにしん
)
、古い芸術も新しい耳によく解せられるのである。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
だから
苦痛
(
くつう
)
を
軽蔑
(
けいべつ
)
したり、
何事
(
なにごと
)
にも
驚
(
おどろ
)
かんなどと
云
(
い
)
っていられる。それは
甚
(
はなは
)
だ
単純
(
たんじゅん
)
な
原因
(
げんいん
)
に
由
(
よ
)
るのです。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
ああ、なんでも
単純
(
たんじゅん
)
に
限
(
かぎ
)
る。
単純
(
たんじゅん
)
で、
素朴
(
そぼく
)
なものは、
清
(
きよ
)
らかだ。ちょうど、
文明人
(
ぶんめいじん
)
より、
原始人
(
げんしじん
)
のほうが、
誠実
(
せいじつ
)
で、
感覚的
(
かんかくてき
)
で、
能動的
(
のうどうてき
)
で、より
人間
(
にんげん
)
らしいのと
同
(
おな
)
じだ。
金歯
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ゆるやかな
単純
(
たんじゅん
)
な
幼稚
(
ようち
)
な歌で、重々しい
寂
(
さび
)
しげな、そして少し
単調
(
たんちょう
)
な足どりで、決して
急
(
いそ
)
がずに進んでゆく——時々長い間やすんで——それからまた
行方
(
ゆくえ
)
もかまわず進み
出
(
だ
)
し
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
▼ もっと見る
と、
長安
(
ながやす
)
は
老獪
(
ろうかい
)
な
弁舌
(
べんぜつ
)
で、
単純
(
たんじゅん
)
な
武芸者肌
(
ぶげいしゃはだ
)
の一火を、たくみにおだてあげ、さてまた
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
笛
(
ふえ
)
や、
琴
(
こと
)
のような、
単純
(
たんじゅん
)
な
楽器
(
がっき
)
では、どうすることもできないけれど、オルガンのように、
複雑
(
ふくざつ
)
な
楽器
(
がっき
)
になったら、なんとかして、その
目的
(
もくてき
)
が
達
(
たっ
)
せられは、しないかということを
考
(
かんが
)
えたのです。
楽器の生命
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
令
(
れい
)
ちゃんは、いったい、
単純
(
たんじゅん
)
なものが
好
(
す
)
きね。」
金歯
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“単純”の意味
《名詞》
構造や形式などが込み入っていないこと。
他の要素が混ざっていないこと。
条件や制限のないこと。
考え方や人の性格などが簡単で明快なさま。また単調であさはかなさま。
(出典:Wiktionary)
単
常用漢字
小4
部首:⼗
9画
純
常用漢字
小6
部首:⽷
10画
“単純”で始まる語句
単純失神
単純旋律
単純明亮