“たんじゅん”の漢字の書き方と例文
語句割合
単純100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ああ、なんでも単純たんじゅんかぎる。単純たんじゅんで、素朴そぼくなものは、きよらかだ。ちょうど、文明人ぶんめいじんより、原始人げんしじんのほうが、誠実せいじつで、感覚的かんかくてきで、能動的のうどうてきで、より人間にんげんらしいのとおなじだ。
金歯 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ゆるやかな単純たんじゅん幼稚ようちな歌で、重々しいさびしげな、そして少し単調たんちょうな足どりで、決していそがずに進んでゆく——時々長い間やすんで——それからまた行方ゆくえもかまわず進み
ジャン・クリストフ (新字新仮名) / ロマン・ロラン(著)
と、長安ながやす老獪ろうかい弁舌べんぜつで、単純たんじゅん武芸者肌ぶげいしゃはだの一火を、たくみにおだてあげ、さてまた
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)