“十本”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じつぽん50.0%
じふぽん25.0%
ともと25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それさへこけうもれたのを、燈心とうしん掻立かきたてる意氣組いきぐみで、引毮ひきむしるやうに拂落はらひおとして、みなみきた方角はうがくむつもりが、ぶる/\と十本じつぽんゆびふるはして、おどかしけるやうな
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
けて、けて、あぶない。』と両方りやうはうあしゆびしろいのと、をとこのと、十本じふぽんづゝを、ちら/\と一心不乱いつしんふらんみつめながら、あたか断崖だんがいりるやう、天守てんしゆしたごとながるゝか、とえた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
三角形さんかくなりの砂地が向うに、蘆の葉が一靡ひとなびき、鶴の片翼かたつばさ見るがごとく、小松もに似て十本ともとほど。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)