十本じつぽん)” の例文
それさへこけうもれたのを、燈心とうしん掻立かきたてる意氣組いきぐみで、引毮ひきむしるやうに拂落はらひおとして、みなみきた方角はうがくむつもりが、ぶる/\と十本じつぽんゆびふるはして、おどかしけるやうな
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
十本じつぽんばかりのあをいはんのきの木立こだちうへに、すこあをざめてぎらぎらひかつてかかりました。
鹿踊りのはじまり (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)