十本じふぽん)” の例文
けて、けて、あぶない。』と両方りやうはうあしゆびしろいのと、をとこのと、十本じふぽんづゝを、ちら/\と一心不乱いつしんふらんみつめながら、あたか断崖だんがいりるやう、天守てんしゆしたごとながるゝか、とえた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)