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刻
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きぎ
ふりがな文庫
“
刻
(
きぎ
)” の例文
せいぜい十八九にしか見えない若々しさも、生得の麗質が年齢を
刻
(
きぎ
)
む由もないほど
玲瓏
(
れいろう
)
としているためでしょう。
銭形平次捕物控:110 十万両の行方
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
何
(
なに
)
をか
試
(
こゝろ
)
むる、と
怪
(
あやし
)
んで、
身
(
み
)
を
起
(
おこ
)
し
汀
(
みぎは
)
に
立
(
た
)
つて、
枯蘆
(
かれあし
)
の
茎
(
くき
)
越
(
ごし
)
に、
濠
(
ほり
)
の
面
(
おもて
)
を
瞻
(
みつ
)
めた
雪枝
(
ゆきえ
)
は、
浮脂
(
きら
)
の
上
(
うへ
)
に、
明
(
あきら
)
かに
自他
(
じた
)
の
優劣
(
いうれつ
)
の
刻
(
きぎ
)
み
着
(
つ
)
けられたのを
悟得
(
さとりえ
)
て、
思
(
おも
)
はず……
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
煙草を
刻
(
きぎ
)
む音などというものは、専売局が出来た以後の人間には縁が遠くなった。夜なべか何かに煙草を刻んでいる家がある。その隣の方では
轡虫
(
くつわむし
)
が鳴き立てている。
古句を観る
(新字新仮名)
/
柴田宵曲
(著)
時計の針はセコンドの
刻
(
きぎ
)
んで行く音につれて、目に見えぬけれど動いた。
点
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
同時に眼じりに
皺
(
しわ
)
を
刻
(
きぎ
)
んでにっこりした。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
“刻”の解説
刻(こく)は、漢字文化圏で使用される時間・時刻の単位である。様々な長さの「刻」があり、同じ時代の同じ地域でも、複数の「刻」が並用されていた。1日を何刻に分けるかが同じでも、定時法と不定時法の違いもある。
「刻」という名称は、漏刻(水時計)の刻み目に由来する。
(出典:Wikipedia)
刻
常用漢字
小6
部首:⼑
8画
“刻”を含む語句
先刻
彫刻
前刻
丑刻
一刻
戌刻
亥刻
未刻
午刻
申刻
辰刻
刻々
寅刻
後刻
時刻
巳刻
即刻
刻下
彫刻物
子刻
...