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ふりがな文庫
“
処刑
(
しおき
)” の例文
旧字:
處刑
「さて誰袖の
折檻
(
せっかん
)
も今日はこのくらいにして置いて、次の
処刑
(
しおき
)
に移ろうかい。やいやい加藤次、
白萩
(
しらはぎ
)
めをもっと縁近く曳いて参れ!」
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
とある夕ぐれのことであった、情知らぬ獄吏に導かれて村中引き
廻
(
まわ
)
しにされた上、この岡の上で
惨
(
いた
)
ましい
処刑
(
しおき
)
におうたということ。
駅夫日記
(新字新仮名)
/
白柳秀湖
(著)
「でも、何んにも知らないものが、出来心で穴の中から五十両見付け、それを隠したばかりにお
処刑
(
しおき
)
になっちゃ可哀想じゃありませんか」
銭形平次捕物控:320 お六の役目
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
ひとつは九郎右衛門という図太い男の首、他のひとつはお八重という美しい女の首で、先に
処刑
(
しおき
)
を受けた男は
赤格子
(
あかごうし
)
という
異名
(
いみょう
)
を取った海賊であった。
心中浪華の春雨
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「いちばん困るのは、お
処刑
(
しおき
)
は、どう決まるであろうと、私に訊いたら分るかとでも思うて、探るのでございます」
べんがら炬燵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
助かろうなぞという了簡は毛頭ございません、親殺しの私ですから、
何卒
(
どうぞ
)
御法通りお
処刑
(
しおき
)
をお願い申します
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「コラッ
丘一
(
おかいち
)
。なぜ
扉
(
ドア
)
に鍵をかけたッ、早く明けないと……昨日のお
処刑
(
しおき
)
を忘れたのかネ、お前さんは。よオし、もう
妾
(
わたし
)
ゃ堪忍袋の緒が切れた。鍵ぐらいなアんだッ」
空気男
(新字新仮名)
/
海野十三
、
丘丘十郎
(著)
今は、そこではお
処刑
(
しおき
)
がありませんが、昔は、あそこでよく罪人が首を斬られたものです。
大菩薩峠:21 無明の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
あれ程迄世間を騒がせた天一坊も、とうとうお
処刑
(
しおき
)
となって、獄門に
梟
(
か
)
けられてしまいました。あの男の体は亡びてもあの悪名はいつ迄もいつ迄も永く伝えられる事でございましょう。
殺された天一坊
(新字新仮名)
/
浜尾四郎
(著)
お
処刑
(
しおき
)
になりゃ、きまりがつくだろうよ。
中山七里 二幕五場
(新字新仮名)
/
長谷川伸
(著)
あれが
処刑
(
しおき
)
だ。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
「それでは親分さん、何分
宜
(
よろ
)
しくお願い申します。悪い奴でも、肉身の弟に変りはございません、決して
処刑
(
しおき
)
に上げたいわけではないのですが——」
銭形平次捕物控:046 双生児の呪
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
細い手の幽霊いや柳の木に
天水桶
(
てんすいおけ
)
か、うんそうじゃない、浪人者は柳田典藏で、細い手と云うのは勇治とかいう胡麻の灰という事が分って、お
処刑
(
しおき
)
に成ると云う話だ
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「俺も、十七年も牢番をしてるが、おめえみたいな、人気のある泥棒は、はじめて扱った。——お
処刑
(
しおき
)
の日にゃ、大変な人出だろうという噂だぞ。体を、大事にしろよ」
雲霧閻魔帳
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「俺ら仲間の
処刑
(
しおき
)
、凄かろうがな。……手前を捉えて、こうしようというのが親分の念願なのさ」
血曼陀羅紙帳武士
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「ミチミ、今夜君は不謹慎にも十遍も先生といったよ。後できびしいお
処刑
(
しおき
)
を覚悟しておいで」
棺桶の花嫁
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ほんとうだとも、話せば長いけれど、盗みもしねえのに、
盗人
(
ぬすっと
)
だなんて人違いでお
処刑
(
しおき
)
に逢って、ほら、尾上山の上から突き落されたには落されたけれど、人に助けられちまったんだ。
大菩薩峠:29 年魚市の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
お
処刑
(
しおき
)
の済んだ事をお聞きになりました時、ただ一言「そうか」と仰せられまして淋しく御家来の顔をお眺めになりましたが、お伝えに上った御家来は其の時御奉行様にじっと見つめられて
殺された天一坊
(新字新仮名)
/
浜尾四郎
(著)
それは、一度銭形平次に挙げられて、
処刑
(
しおき
)
にあがるばかりになったのを、縄抜けをして、それっきり
行方
(
ゆくえ
)
知れずになっている、名代の悪者だったのです。
銭形平次捕物控:103 巨盗還る
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
逃げかけて捕まった遊女どもがどういう
処刑
(
しおき
)
にされるものかよく心得ておろうがの。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
甚内が鳥越橋でお
処刑
(
しおき
)
になる最後の時の言葉に、
瘧
(
おこり
)
さえ患わなければ、召捕られるようなことはなかったのだ、我れ死すとも
魂魄
(
こんぱく
)
をこの
土
(
ど
)
に留め、永く瘧に悩む人を助けんと言いながら
大菩薩峠:19 小名路の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
周「これさ、
仮令
(
たとえ
)
然るべき武士で何役を勤めたにもせよ、斯うやって悪事を共にすれば、
縛
(
なわ
)
に就いて
処刑
(
しおき
)
になる時は同じ事だ、
今日
(
きょう
)
に及んで無用の格式論、小納戸役がどう致した、馬鹿な
面
(
つら
)
を」
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
頭立った役人は、
処刑
(
しおき
)
の場所を選定して、そこに二枚の
荒莚
(
あらむしろ
)
を敷かせ
宮本武蔵:07 二天の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「また云ったネ。——今夜かえってからお
処刑
(
しおき
)
だよ」
棺桶の花嫁
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
吉田寅次郎がお
処刑
(
しおき
)
になって、首が上ったろう、そうしてお前たちと、あそこの角んところへ
胴中
(
どうなか
)
を
埋
(
い
)
けたろう、そうすると、お前、その翌日だったか、もう長州ざむれえがやって来て
大菩薩峠:38 農奴の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「お
処刑
(
しおき
)
はこれでいいんだろうか。わたしたちはまだ斬られていない」
宮本武蔵:07 二天の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
何ういう贔屓か存じませんが
余
(
あんま
)
り
依估
(
えこ
)
の
御沙汰
(
ごさた
)
かと存じます、成程幸兵衞は親の
敵
(
かたき
)
でもござりましょうが、御新造は長二郎の母に相違ござりませんから、親殺しのお
処刑
(
しおき
)
に相成るものと心得ますに
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
薪十郎に訴えられたら、捕らえられて
処刑
(
しおき
)
にされなければならない。
任侠二刀流
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
首を切られるよりもつらい
処刑
(
しおき
)
だったに相違ありません。
銭形平次捕物控:044 お民の死
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
お
処刑
(
しおき
)
になってしまったんだから、正直者がかわいそうに、むじつの罪で死んだといって、皆さんの同情が集まって、今では米友
荒神
(
こうじん
)
という荒神様が出来て、それがお前のお墓になっているんだよ
大菩薩峠:29 年魚市の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
お
処刑
(
しおき
)
を受けんではなるまいが、そうじゃないか
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「お
処刑
(
しおき
)
さ」
宮本武蔵:07 二天の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その若い番頭が直ぐに捕えられてお
処刑
(
しおき
)
にかかったが、お内儀さんの方は、最初からその気持でやらせたわけではなし、直接にも、間接にも、夫殺し、主殺しに、手を下したわけではないのだから
大菩薩峠:36 新月の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
“処刑(
死刑
)”の解説
死刑(しけい、英語: capital punishment)は、対象者(死刑囚)の生命を奪い去る刑罰である。暴力的な表現を比較的控えられるよう、「」あるいは「」とも表現される。処刑とは「刑」に「処」すことなので必ずしも死刑とは限らないが、一般的に「処刑」の単語は死刑のみで使われる。なお、刑罰の分類上は生命刑に分類される。
(出典:Wikipedia)
処
常用漢字
小6
部首:⼏
5画
刑
常用漢字
中学
部首:⼑
6画
“処刑”で始まる語句
処刑場
処刑台