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何返
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なんべん
ふりがな文庫
“
何返
(
なんべん
)” の例文
そうして小六の帰る間、清に
何返
(
なんべん
)
となく金盥の水を
易
(
か
)
えさしては、一生懸命に御米の肩を
圧
(
お
)
しつけたり、
揉
(
も
)
んだりしてみた。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「あゝ。
左
(
さ
)
うして
呉
(
く
)
れ」と
宗助
(
そうすけ
)
は
答
(
こた
)
へた。さうして
小六
(
ころく
)
の
歸
(
かへ
)
る
間
(
あひだ
)
、
清
(
きよ
)
に
何返
(
なんべん
)
となく
金盥
(
かなだらひ
)
の
水
(
みづ
)
を
易
(
か
)
へさしては、
一生懸命
(
いつしやうけんめい
)
に
御米
(
およね
)
の
肩
(
かた
)
を
壓
(
お
)
し
付
(
つ
)
けたり、
揉
(
も
)
んだりして
見
(
み
)
た。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
何返
(
なんべん
)
もあるんだよ。それから床を出て、障子をあけて、甘干しの柿を一つ食って、また寝床へ
這入
(
はい
)
って、早く日が暮れればいいと、ひそかに神仏に祈念をこらした」
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
行こうと思う方へは行かないで曲り角へくるとただ曲りやすい方へ曲ってしまう、ここにおいてか同じ所へ
何返
(
なんべん
)
も出て来る、始めの内は何とかかんとかごまかしていたが
自転車日記
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
代助は
苦
(
くる
)
しいので、
何返
(
なんべん
)
も
席
(
せき
)
を
立
(
た
)
つて、
後
(
うしろ
)
の廊下へ
出
(
で
)
て、
狭
(
せま
)
い
空
(
そら
)
を仰いだ。
兄
(
あに
)
が
来
(
き
)
たら、
嫂
(
あによめ
)
と縫子を引き
渡
(
わた
)
して
早
(
はや
)
く帰りたい位に思つた。一
遍
(
ぺん
)
は縫子を
連
(
つ
)
れて、
其所等
(
そこいら
)
をぐる/\運動して
歩
(
ある
)
いた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
「また寝ていらっしゃるか、
昨夕
(
ゆうべ
)
は御迷惑で御座んしたろう。
何返
(
なんべん
)
も御邪魔をして、ほほほほ」と笑う。
臆
(
おく
)
した
景色
(
けしき
)
も、隠す景色も——恥ずる景色は無論ない。ただこちらが
先
(
せん
)
を越されたのみである。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
何
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
返
常用漢字
小3
部首:⾡
7画
“何”で始まる語句
何
何処
何時
何故
何人
何方
何卒
何處
何日
何事