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何奴
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なにやつ
ふりがな文庫
“
何奴
(
なにやつ
)” の例文
勿論? 勿論ですとも!
何奴
(
なにやつ
)
か知らんけれど、実に
陋
(
きたな
)
い根性、
劣
(
けち
)
な奴等です。然し、怨を返すといふ点から謂つたら、奴等は立派に目的を
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
一体、そんなことをする悪漢は、
何奴
(
なにやつ
)
だろうか。手紙の中には、犯人は松永を目標とする者だと思うと、書いてあった。松永は何をしたというのだ?
俘囚
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「浅井の臣、
前波
(
まえなみ
)
新
(
しん
)
八
郎
(
ろう
)
ッ。織田殿にこそ、この槍を見参にと参ったるに、邪魔だてする
小面憎
(
こづらにく
)
い
童
(
わっぱ
)
め。
何奴
(
なにやつ
)
だ」
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「無礼なり
何奴
(
なにやつ
)
なれば、われを野良犬と
詈
(
ののし
)
るぞ」「無礼なりとは
爾
(
なんじ
)
が事なり。わが飼主の打取りたまひし、
雉子
(
きぎす
)
を爾盗まんとするは、言語に断えし
無神狗
(
やまいぬ
)
かな」
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
それを聞く嬉しさ、身も浮くばかりに思う傍から、
何奴
(
なにやつ
)
かがそれを打ち消す、平田はいよいよ出発したがと、信切な西宮がいつか自分と差向いになッて慰めてくれる。
今戸心中
(新字新仮名)
/
広津柳浪
(著)
▼ もっと見る
「これは尋常の眠りではない!
五更呪縛
(
ごこうじゅばく
)
の妖術によって
睡眠
(
ねむり
)
の中へ引き込まれ、前後を失ったに相違ない! それにしてもいったい
何奴
(
なにやつ
)
めが、かかる妖術を使ったものぞ」
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
一角は心の
中
(
うち
)
にて、己の名を知っているのは
何奴
(
なにやつ
)
か、事に依ったら、花車が来たかも知れないと思うから、油断は致しませんで、
大刀
(
だいとう
)
の目釘を
霑
(
しめ
)
し、遠くに様子を伺って居りますと
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
何奴
(
なにやつ
)
! 狂者か。白昼この狼藉——うらみをうける覚えはないぞッ! 引けッ」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
人殺し、人殺の大罪人……それは
何奴
(
なにやつ
)
? ああ情ない、此おれだ!
四日間
(新字新仮名)
/
フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン
(著)
「誰か? どこの
何奴
(
なにやつ
)
か?」
決闘
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「そういうのは
何奴
(
なにやつ
)
か。」
野に臥す者
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
「あら、
何奴
(
なにやつ
)
で」
南国太平記
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
だから、さっきもいったように、その男のたましいなるものは、非常にすごい奴にちがいない。いったい、
何奴
(
なにやつ
)
だろう
霊魂第十号の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「ふうむ。なるほど、一理あるぞこれは! して、
何奴
(
なにやつ
)
かな、その狂刃の
主
(
ぬし
)
は?」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「この城の
喪中
(
もちゅう
)
をうかがい、嘆きの虚をついて、夜半来れる卑怯な敵は
何奴
(
なにやつ
)
か」
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いったい
何奴
(
なにやつ
)
だろう、思いがけなく穴の奥から現われた奴は?
雪魔
(新字新仮名)
/
海野十三
、
丘丘十郎
(著)
「その、争いを致しておったものは、
何
(
なに
)
やつと
何奴
(
なにやつ
)
か」
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「趙雲はここにおる。来れるものは
何奴
(
なにやつ
)
か」
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「先生お怪我は? してこいつは
何奴
(
なにやつ
)
でしょう」
空中墳墓
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「
何奴
(
なにやつ
)
ッ!……無礼者ッ! さがれッ!」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「
何奴
(
なにやつ
)
?」と大刀をぬく。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
何奴
(
なにやつ
)
だ、きさまは」
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「ウウム……
何奴
(
なにやつ
)
ッ」
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「ナ、
何奴
(
なにやつ
)
ッ!」
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「
何奴
(
なにやつ
)
だろう」
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
『やっ、
何奴
(
なにやつ
)
』
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
何奴
(
なにやつ
)
ッ」
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
何
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
奴
常用漢字
中学
部首:⼥
5画
“何”で始まる語句
何
何処
何時
何故
何人
何方
何卒
何處
何日
何事