何國いづこ)” の例文
新字:何国
さひはひ、彼處あれゆる白色巡洋艦はくしよくじゆんやうかん、あれは何國いづこ軍艦ぐんかんで、何處どこから何處どこしての航海中かうかいちうかはわからぬが、一應いちおうかのふねたすけをもとめては如何どうだらう。
元來ぐわんらいこの孤島はなれじままへにもやうに、だ、世界輿地圖せかいよちづ表面ひやうめんにはあらはれてらないほどで、櫻木大佐さくらぎたいさ一行いつかうが、はじめて發見はつけんしたまでまつたくの無人島むじんとうで、何國いづこ領地りようちともさだまつてらぬところだから
後檣縱帆架ガーフひるがへはたは、まだ朦乎ぼんやりとして、何國いづこ軍艦ぐんかんともわからぬが、いまや、團々だん/\たる黒煙こくゑんきつゝ、なみ蹴立けたてゝ輕氣球けいきゝゆう飛揚ひやうせる方角ほうがく進航しんかうしてるのであつた。此時このときわたくしきふ一策いつさくあんじた。