やすみ)” の例文
導者と我とはあざやかなる世に歸らんため、このひそかなる路に入り、しばしのやすみをだにもとむることなく 一三三—一三五
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
やすみになるとほかのものよりずつと楽にしてゐる。今日けふひるから大学の陸上運動会を見に行く気である。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
... さて立ち上らんとしてまた腰を落し、女のする事を見ている。娘は忽ち画家のおのれを見るに心付き、詞急に。)おやすみなすったの。(間。)花を持って参りましたの。そしてあの柑子も。
三ツ許りこしらへ呉よと頼み置き床房ふしどへ入てやすみける其夜丑滿うしみつの頃に起出おきいでて彼の握り飯を懷中くわいちうなし兼て奪取うばひとりし二品を所持しよぢし最早夜明に程近ほどちか緩々ゆる/\と行べしと下男善助に暇乞し感應院をぞ立出たちいでたりなれしみちとてやみ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
時雨もみぞれも知っている。夏は学校がやすみです。
縷紅新草 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
長くおやすみになって、もうお起なさらないの。
松田 この降りじゃ今日もまたおやすみか。
この頃はおやすみだ。どうだ。少し掛けないか。
ぬすみ取候に相違さうゐは有まじと申されければ小猿は顏色がんしよくかはりて俯向居たるに仁左衞門は莞爾につこと笑ひ何樣世の人賢奉行けんぶぎやうたゝまゐらする程有て御明察の通り私共儀享保十一年十月萬澤の御關所せきしよ手前てまへやすみ居候處に原澤村の大盡夫婦にて廻道まはりみちせしを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
きょうはあなた方はおやすみです。
「学校はやすみかしら。」
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)