任務にんむ)” の例文
なに任務にんむだからと、何樓なにやかのまへで、かけつて、値切ねぎつて、ひきつけへとほつてさけると、階子はしごちうくらゐのおのぼ二人ふたり、さつぱりてない。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
それがだめだとなると、自分はまったくもう、どうしていいかわからなくなってしまった。自分のいのちがあぶないばかりでなく、車掌しゃしょうとして重大じゅうだい任務にんむをはたすことができない。
くまと車掌 (新字新仮名) / 木内高音(著)
かれの任務にんむは、ただここまでの、気運だけを作るにあるもののようであった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
じつその言葉ことばつてつたのです。この任務にんむは、たん勇氣ゆうきと、膽力たんりよくとのみでは出來できません。氣球きゝゆう降下かうかするところ無論むろん異邦ゐほう外國語ぐわいこくご其他そのた便宜上べんぎじやうきみ依頼ゐらいするよりほかかつたのです。
きみすゝんで、この任務にんむ擔當たんたうしますか。』