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仙境
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せんきやう
ふりがな文庫
“
仙境
(
せんきやう
)” の例文
茹栗
(
ゆでぐり
)
、
燒栗
(
やきぐり
)
、
可懷
(
なつか
)
し。
酸漿
(
ほうづき
)
は
然
(
さ
)
ることなれど、
丹波栗
(
たんばぐり
)
と
聞
(
き
)
けば、
里
(
さと
)
遠
(
とほ
)
く、
山
(
やま
)
遙
(
はるか
)
に、
仙境
(
せんきやう
)
の
土産
(
みやげ
)
の
如
(
ごと
)
く
幼心
(
をさなごころ
)
に
思
(
おも
)
ひしが。
寸情風土記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
○此地の人すべて
篤実温厚
(
とくじつをんこう
)
にして人と
争
(
あらそ
)
ふことなく、
色慾
(
しきよく
)
に
薄
(
うす
)
く
博奕
(
ばくえき
)
をしらず、酒屋なければ酒のむ人なし。むかしよりわら一すぢにてもぬすみしたる人なしといへり。
実
(
じつ
)
に
肉食
(
にくしよく
)
の
仙境
(
せんきやう
)
也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
忘る
實
(
げ
)
に
蓬莱
(
ほうらい
)
の
仙境
(
せんきやう
)
も斯る
賑
(
にぎは
)
ひはよも非じと云ふべき
景況
(
ありさま
)
なれば萬八樓より
翦
(
それ
)
たる一同は
大門内
(
おほもんうち
)
山口巴
(
やまぐちともゑ
)
と云引手茶屋へ
躍
(
をど
)
り
込
(
こめ
)
ば是は皆々樣御
揃
(
そろ
)
ひで能うこそお
出
(
いで
)
在
(
あら
)
れしぞ先々二階へ
入
(
いら
)
つしやいと家内の者共
喋々
(
てふ/\
)
しき世事の中にも
親切
(
しんせつ
)
らしく
其所
(
そこ
)
よ
其所
(
こゝ
)
よと
妓樓
(
まがき
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
苟
(
いやし
)
くも
未来
(
みらい
)
の
有無
(
うむ
)
を
賭博
(
かけもの
)
にするのである。
相撲取草
(
すまうとりぐさ
)
の
首
(
くび
)
つ
引
(
ぴき
)
なぞでは
其
(
そ
)
の
神聖
(
しんせい
)
を
損
(
そこな
)
ふこと
夥
(
おびたゞ
)
しい。
聞
(
き
)
けば
此
(
こ
)
の
山奥
(
やまおく
)
に
天然
(
てんねん
)
の
双六盤
(
すごろくばん
)
がある。
其
(
そ
)
の
仙境
(
せんきやう
)
で
局
(
きよく
)
を
囲
(
かこ
)
まう。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“仙境”の意味
《名詞》
仙人が暮らしているという土地。
俗世間から離れ、静かで清浄な場所。
(出典:Wiktionary)
仙
常用漢字
中学
部首:⼈
5画
境
常用漢字
小5
部首:⼟
14画
“仙境”で始まる語句
仙境霊地