トップ
>
並居
>
なみい
ふりがな文庫
“
並居
(
なみい
)” の例文
反対に、
並居
(
なみい
)
る人々は、彼のすがたを仰ぐと、一斉に向き直って、縁にいた者は大地へ降り、
佇
(
たたず
)
んでいた者は端へ寄って、地へひざまずき
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
自分のは実にがさつに引っ
奪
(
たく
)
るが早いかぐっとかぶって
並居
(
なみい
)
る僧正大官を驚かしたことも、そして今、そのノウトルダムは巴里第一の名所として
踊る地平線:06 ノウトルダムの妖怪
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
かの玉をこめ
置
(
おき
)
、
香花
(
こうげ
)
を備え、守護神は八竜
並居
(
なみい
)
たり、その外悪魚
鰐
(
わに
)
の口、
遁
(
のが
)
れがたしや
我
(
わが
)
命、さすが恩愛の
故郷
(
ふるさと
)
のかたぞ恋しき、あの浪のあなたにぞ……
歌行灯
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
バチンバチンと庭の
面
(
も
)
を打つ騒ぎに、
並居
(
なみい
)
る渡世人や百姓の面々は、すはこそ出たぞ、地震地震と取るものも取りあえず、燭台を蹴倒し、雨戸を
蹴放
(
けはな
)
して家の外へ飛び出せば
名娼満月
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
この橘の如何にも自信に満ちた言葉を聞くと、
並居
(
なみい
)
る人々は、何とはなしに緊張した。
火縄銃
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
▼ もっと見る
少佐は参謀総長以下
並居
(
なみい
)
る上官に一渡り敬礼して、元気よく部屋を出ました。
計略二重戦:少年密偵
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
並居
(
なみい
)
る幕僚は、思わずハッと顔色を変えた。そして
銘々
(
めいめい
)
に
眼
(
まなこ
)
をギョロつかせて、室内を見廻した。もしやそこに、
見馴
(
みな
)
れない新兵器がいつの間にやら
搬
(
はこ
)
びこまれていはしまいかと思って……。
蠅
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
部屋には兵衛の妻
焚野
(
たくの
)
をはじめ、兵衛にとっては叔父にあたる、竹原入道の娘の
呉服
(
くれは
)
や、腰元などが
並居
(
なみい
)
たが、宮家のお声の朗らかさと、その風采の尊げなのと、その容貌の端麗さにうたれ
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
世外侯
(
せがいこう
)
の額の筋がピカピカとすると、そりゃこそお
出
(
いで
)
なすったとばかりに、
並居
(
なみい
)
る人たちは恐れ入って平伏する。そして小声で、悪いようには計らわないから、
御尤
(
ごもっと
)
もと
頷
(
うな
)
ずいてしまえとすすめる。
一世お鯉
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
萌黄
(
もえぎ
)
や、金銀の
縫箔
(
ぬいはく
)
光を放って、板戸も松の絵の影に、雲白く
梢
(
こずえ
)
を
繞
(
めぐ
)
る
松林
(
しょうりん
)
に日の
射
(
さ
)
す中に、一列に
並居
(
なみい
)
る時、
巫子
(
みこ
)
するすると
立出
(
たちい
)
でて、美女の
面
(
おもて
)
一
(
いち
)
人ごとに、式の白粉を施し、紅をさし
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と、中門に
並居
(
なみい
)
た郎党たちは、こう叫ぶと互いに刺し違えた。
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
並
常用漢字
小6
部首:⼀
8画
居
常用漢字
小5
部首:⼫
8画
“並”で始まる語句
並
並木
並木道
並樹
並大抵
並々
並行
並木路
並河掃部
並等