丁目ちやうめ)” の例文
それからすぐ浜町はまちやう丁目ちやうめ花屋敷はなやしき相鉄あひてつといふ料理屋ちややつて、おぜんあつらへ、うちの車をやつて、の車ですぐてくれとつて梅廼屋うめのやむかへにやりました。
塩原多助旅日記 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
とほりを二丁目ちやうめほどて、それを電車でんしや方角はうがくまがつて眞直まつすぐると、乾物屋かんぶつや麺麭屋ぱんやあひだに、古道具ふるだうぐつてゐるなりおほきなみせがあつた。御米およねはかつて其所そこあしたゝめる食卓しよくたくつた記憶きおくがある。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
... こりやア面白おもしろ怪談くわいだんだが、おまへなにを知らないか、塩原多助しほばらたすけといふ本所ほんじよ相生町あひおひちやう丁目ちやうめ炭屋すみや怪談くわいだんを」「知りませぬ」「さうかね、塩原多助しほばらたすけといふ炭屋すみや井戸ゐど内井戸うちゐどであつたさうだが、 ...
塩原多助旅日記 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
「おたのまうします」といふと、小坊主こばうずが出て取次とりつぎますから、「わたし本所相生町ほんじよあひおひちやう丁目ちやうめ塩原多助しほばらたすけ縁類えんるゐのものでございますが、まだ塩原しほばらはかも知らず、たゞ塩原しほばらのおてら此方こちらだといふことを聞伝きゝつたへて、 ...
塩原多助旅日記 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)