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一突
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ひとつき
ふりがな文庫
“
一突
(
ひとつき
)” の例文
アルツーの手にかゝりたゞ
一突
(
ひとつき
)
にて胸と影とを穿たれし者も、フォカッチヤーも、また頭をもて我を妨げ我に遠く 六一—
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
理不盡
(
りふじん
)
なる
怒
(
いかり
)
の
切先
(
きっさき
)
、
只
(
たゞ
)
一突
(
ひとつき
)
にとマーキューシオー
殿
(
どの
)
の
胸元
(
むなもと
)
をめがけて
突
(
つ
)
いてかゝりまする、
此方
(
こなた
)
も
同
(
おな
)
じく
血氣
(
けっき
)
の
勇士
(
ゆうし
)
、なにを
小才覺
(
ちょこざい
)
なと
立向
(
たちむか
)
ひ
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
その胸の
辺
(
あたり
)
を、
一突
(
ひとつき
)
強く
貫
(
つ
)
くと、女はキャッと
一声
(
いっせい
)
叫ぶと、その
儘
(
まま
)
何処
(
どこ
)
とも知らず
駈出
(
かけだ
)
して姿が見えなくなった。
月夜峠
(新字新仮名)
/
水野葉舟
(著)
老人の顔には笑こそあれ
苦
(
くるし
)
みの様子は少しも存せざることを、
是
(
こ
)
れ
唯
(
た
)
だ
一突
(
ひとつき
)
に、痛みをも苦みをも感ぜぬ
中
(
うち
)
に死し去りたる証拠ならずや、余は実に
爾
(
そ
)
う思いたり
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
背中一面に一人は
菊慈童
(
きくじどう
)
、一人は
般若
(
はんにゃ
)
の面の
刺青
(
ほりもの
)
をした船頭が
纜
(
もやい
)
を解くと共にとんと
一突
(
ひとつき
)
桟橋
(
さんばし
)
から
舳
(
へさき
)
を突放すと、一同を乗せた屋根船は丁度今が
盛
(
さかり
)
の
上汐
(
あげしお
)
に送られ
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
りますから、
吭
(
のど
)
なり胸なり、ぐつと
一突
(
ひとつき
)
に
遣
(
や
)
つてお
了
(
しま
)
ひ遊ばせ。ええ、もう貴方は何を
遅々
(
ぐづぐづ
)
してゐらつしやるのです。刀の
持様
(
もちやう
)
さへ御存じ無いのですか、かうして抜いて!
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
うしろから背中を
一突
(
ひとつき
)
刺されて川の中へのめり落ち、
救上
(
すくいあ
)
げられたものの息はもう切れていました。
あぢさゐ
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
目科は
徐々
(
そろ/\
)
と其疑いの鎮まりし如く「
爾
(
そう
)
さなア、矢張り血の文字は老人が書たのかも知れぬ」余は
忽
(
たちま
)
ち目を見開き「老人が左の手でかね、其様な事が有うか
夫
(
それ
)
に老人が
唯
(
たゞ
)
一突
(
ひとつき
)
で文字などを ...
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
突
常用漢字
中学
部首:⽳
8画
“一”で始まる語句
一
一人
一寸
一言
一時
一昨日
一日
一度
一所
一瞥