“むらくも”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
叢雲52.9%
村雲35.3%
簇雲5.9%
浮雲5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
オウィディウスの『メタモルフォセス』(三・一八三以下)に、衣を脱ぎしディアナの姿を敍して「對へる日の光に染みし叢雲むらくもの色、または紅の朝の色」
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
もし浮瀬なく、強い者のために沈められ、ほろぼされてしまうものであったならば、それはいわゆる月に村雲むらくも、花に嵐の風情ふぜい
妾宅 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
ちからはげしいほど拂曉ふつげうしもしろく、れがしろほどみだれてからすごと簇雲むらくもとほ西山せいざん頂巓いたゞきともなうて疾風しつぷうかけるのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
とほつらなつた山々やま/\頂巓いたゞきにはぽつり/\と大小だいせう簇雲むらくもつたまゝみだされてしばらうごかなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
これがのぞみどおり円満えんまんおさまればなん世話せわはないのでございますが、つき浮雲むらくもはなかぜとやら、なに両家りょうけあいだ事情じじょうがあって、二人ふたりうあっても一しょになることができないのでした。