“そううん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
早雲33.3%
草雲16.7%
騒雲16.7%
層雲8.3%
叢雲8.3%
挿雲8.3%
揷雲8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「つまり三浦の家は一度北条早雲そううんに滅ぼされて、それからまた再興したんですね。」と七郎左衛門は言った。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
きりの古い本箱が積み重ねられて、綱鑑易知録こうかんいちろく、史記、五経、唐宋八家文とうそうはっかぶんなどと書いた白い紙がそこに張られてあった、三尺の半床はんどこ草雲そううんの蘭のふくのかかっているのが洋燈らんぷの遠い光におぼろげに見える。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
これを、層雲そううんくずれの凶兆きょうちょうともうしまして、暦数れきすうの運命、ぜひないことだと、お師匠さまも吐息といきをおもらしなさいました
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「待てまて、たずねることがあらば、なんでも答えるほどに、その層雲そううんくずれの凶兆きょうちょうふうじる秘法をおしえてくれ」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その金属の表面には、赤黒い液体が、恐ろしい叢雲そううんの様に漂っていた。それは、悪人が手にする兇器の短刀であったのだ。
妖虫 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
社内では、作家の本山荻舟、同じく矢田揷雲そううん、政治家になった芦田均あしだひとし、田中万逸、保利ほり茂、太田正孝、放送局の初代の部長をつとめた煙山二郎……。
胡堂百話 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)