“まがひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
模擬37.5%
12.5%
12.5%
擬造12.5%
模造12.5%
12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
遠國ゑんごくやまからすのだといふ模擬まがひおもだいへゴムせいおもてつた下駄げたけてるものもある。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「鼈甲牡丹の絢爛さ! なるほど、うまい形容だな。だが、まがひの鼈甲牡丹なら三四十銭で、其処らの小間物屋に売つてゐさうですね。」
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
「紅葉山人の絢爛さも、きイちやん、みイちやん的読者を欣ばせるまがひの鼈甲牡丹ぢやありませんかね。一寸見ちよつとみは、光沢つやがあつても、触つて見ると、牛の骨か何かだと云ふことが、直ぐ分りさうな。」
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
大使阿倍継麿あべのつぎまろが、「あしひきの山下やましたひかる黄葉もみぢばの散りのまがひは今日にもあるかも」(巻十五・三七〇〇)、副使大伴三中みなか
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
彼女が白粉とべに入毛いれげ擬造まがひの宝石とを以て、破壊の「時」と戦へる其のおもては孤城落日の悲壮美を示さずや。
夜あるき (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
この斷崖きりぎしの下るところまたかくの如くなりき、くだけしあなの端には模造まがひの牝牛の胎に宿れる 一〇—
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
持出し伊賀亮どの貴殿きでん只今の失言しつげん聞惡きゝにくし則ち御落胤らくいん相違さうゐなき證據は是にありとく拜見はいけんあるべしと出し示せば伊賀亮苦笑にがわらひしながらさらば拜見せんと手に取上これはまがひなきたう將軍家の御直筆ごぢきひつなり又御短刀を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)