“ふきはら”の漢字の書き方と例文
語句割合
吹拂100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
如是我聞によぜがもん佛説阿彌陀經ぶつせつあみだけうこゑ松風まつかぜくわしてこゝろのちりも吹拂ふきはらはるべき御寺樣おんてらさま庫裏くりより生魚なまうをあぶるけぶなびきて、卵塔塲らんたうば嬰兒やゝ襁褓むつきほしたるなど、お宗旨しうしによりてかまひなきことなれども
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
空模樣そらもやうは、そのくせほし晃々きら/\して、澄切すみきつてながら、かぜ尋常じんじやうならずみだれて、時々とき/″\むく/\と古綿ふるわたんだ灰色はひいろくも湧上わきあがる。とぽつりとる。るかとおもふと、さつまたあらびたかぜ吹拂ふきはらふ。
夜釣 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
覺悟かくご今更いまさらなみだ見苦みぐるしゝとはげますはことばばかりれまづはらまぶたつゆえんとするいのちさてもはかなし此處こゝ松澤まつざは新田につた先祖累代せんぞるゐだい墓所ぼしよひるなほくら樹木じゆもくしげみを吹拂ふきはら夜風よかぜいとゞ悲慘ひさんこゑ
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)